子どもの出生後の家事分担の変化を聞くと、7割近くが「もともと分担していたが自分の分担量を増やした」(58%)、「もともと妻に一任していたが分担した」(9.4%)と答えた。一方で「自分の分担を減らした」「分担していたが、妻に一任した」という人も2割程度いる。
妻の仕事と家事の比率については、4割強が「妻はもっと会社での仕事に比重をおいても構わない」(44.2%)と回答。また、同じ境遇の同世代と比べて「育児を分担している方だ」(62.2%)、「家事を分担している方だ」(65.8%)と考えている人が6割を超えた。
育児のために生じた仕事上の変化を聞くと、「変わらない」(41.2%)が最多。さらに、4人に1人が「妻が忙しい時は早めに帰宅」(27.2%)、「全体的な残業量を減らした」(24.8%)と答えた。
子どもの出生後の生活の変化のなかで負担に感じることを聞くと、最多は「自分だけの時間が減ったこと」(50.2%)。次いで「妻と2人の時間が減ったこと」(37.6%)、「育児・教育費用がかかること」(33.4%)、「子どもの病気などによる仕事のスケジュール変更が発生すること」(31.2%)と続いた。
勤め先に「育児支援制度がある」(74.2%)という人は7割超。しかし、利用者はうち23.5%にとどまっている。
管理職、部下が育児のために「休む」「残業しない」「飲み会来ない」に理解
子育て中の男性会社員を部下に持つ、50代の男性管理職500人のうち、約8割が「男性の部下が育休(育児休業や育児休暇)を取得することを積極的に推進する」(76.2%)と回答している。
また、部下が家事育児に参加することで「子どもの看護のため休む」「残業をしない」「飲み会に来ない」ということに対しては、いずれも9割以上の管理職が理解を示している。一方で「異動を受け入れない」「仕事・業務を選ぶ」については6~8割と比較的寛容度が低いことが分かった。
30代男性会社員のうち「家事・育児が理由で、昇進評価に影響があると感じることはあると思う」(38.2%)という人は4割近くにのぼった。