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「70歳就業法案」実施でどうなる? 再雇用者には「遊びに来てるような人も」「現役管理職はやりづらい」

「定年退職させていただきました。再雇用を希望しましたが、定年後の仕事に希望が持てないので諦めました。会社の責任感のなさに嫌けがさして…。支店は定年対象者への仕事を探したり、作ったりすることも考えていないし、行動もしない」(プロジェクトリーダー、50代後半、男性、正社員、年収600万円)

「定年になって再雇用が無くなってしまった。会社には再雇用の義務があり、地元での再雇用を希望していたが、地方部店では支店長に最大の権限があり、再雇用を許さない雰囲気がある」(プロジェクトマネジャー、50代後半、男性、正社員、年収600万円)

再雇用を希望したが、思ように就業できなかったという口コミが見られた。再雇用の場合、現役時代と比べて月収が大幅に下がってしまうことも多く、これまでと同じ業務内容ができるとも限らない。待遇面で納得がいかず再雇用をしない選択をする人もいるようだ。

また企業側が再雇用させない雰囲気を出しているという口コミも。”70歳就業法案”には定年延長・廃止のほか、起業・フリーランス希望者への支援、他起業への再就職の実現などが企業の努力義務として盛り込まれている。今後、再雇用しやすい環境が整えられるかもしれない。

現場からは「再雇用者がポストを占める」

一方で、再雇用者が在籍する企業の現役世代からは不満の声も挙がっている。

「人員過剰で仕事少なめ。仕事は会議だらけですが、会議が雑談になったりします。定年再雇用の高齢者が多いですが、会社に遊びに来ている様な人も見受けられます」(経営企画、50代前半、男性、正社員、年収850万円)

「定年退職後の再雇用者が役職者などのポストを占め、なかなかの高給取りの模様。若手に仕事を任せるのは彼らが完全にサラリーマンを引退する時であり、肝心な経験や技量などの引継ぎがなされる時にはもう職場にはいない」(法人営業、30代後半、男性、正社員、年収600万円)

「定年退職後に契約社員として時給での再雇用制度があり、その契約社員の中には現在の課長クラスを部下にしていたり、指導していた人物が一定数存在する。現役管理職の方はかなりやりづらいように見受けられる」(コールセンタースーパーバイザー、50代前半、男性、派遣社員、年収440万円)

会社に来ているものの仕事をしているようには見えない人や、良い役職を与えられ高い給料を得ている人など、現役世代からすると納得がいかない再雇用者もいるようだ。また現役世代が管理職になっても、彼らを「いつまでも部下」という感覚を持つ再雇用者がいる限り、現場は仕事がやりづらい。

70歳まで働く制度が導入されるにあたり、受け入れ側の体制作りも必要だが、再雇用される側のモラルや仕事への姿勢も求められるのかもしれない。【参照元:キャリコネ】

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