緊急事態宣言の拡大により、出勤7割減の要請に応じる会社は増えた。交代勤務やテレワークで対応している。しかし会社の方針で出社を余儀なくされる人たちも少なくない。キャリコネニュース読者からは、
「在宅勤務が可能な仕事内容だが、上司の命令で全員出勤。理由は『日本人は在宅だとうまく働けないから』と。こんな状況なのに訳のわからない理由で部下を危険にさらさないでほしい」(事務・管理職/東京都/30代女性)
といった声が寄せられている。今回は、会社が在宅ワークに踏みとどまることで不満を抱える人の投稿を紹介する。(文:鹿賀大資)
「机にしがみついている時間=労働と勘違いしている老害が多すぎる」
メーカーの下請け企業で営業職として働く福島県の50代女性は、「他のメーカーは在宅勤務をしている」という。会社からは「安全と衛生に注意して活動を継続して下さい」との通達を受けている。しかし上司は「自宅で安全に内勤」だという。そうした状況から「どんだけクソ会社なのか!」と怒りを爆発させている。
大阪府で事務・管理職をする50代女性は、電車通勤でのリスクに不安を募らせる。しかしそれ以上のストレスになっているのが出社後の環境だ。
「会社では『一定の間隔を空けて仕事を』と言っているが 馬鹿じゃないかと思う。そんなスペースはない」
千葉県でITエンジニアとして勤務する50代女性は、「通勤時間がもったいない」という。それを踏まえた上で、
「日本が諸外国に比べ生産性が低いのも頷ける。机にしがみついている時間=労働と勘違いしている老害が多すぎる。効率を優先してコロナ騒ぎが終息した後も積極的にリモートワーク導入を推進すべき。行政がお金を投じてでもやってほしい。じゃないと日本経済はますます世界から遅れをとることになる」
と持論を展開させた。事務・管理職をする千葉県の30代女性も、俯瞰した目線で綴る一人だ。
「今の中途半端な状態でも経済が失速するなら、いっそのこと政府主導で休みにしてほしい」
女性は、会社の環境整備が進まず、出社せざるを得ない状況にいる。通勤電車時の混雑はいくらか緩和されたが、まだまだ満員電車の域からは出ていないという。
「そんな環境で毎日が不安に苛まれ、ストレスもたまるばかり。今の中途半端な状態でも経済が失速するなら、いっそのこと政府主導で休みにしてほしい。そうしたら海外の投資家も日本の対応を評価し、株価も回復するかもしれない。長い目でみればテレワークの整備が義務化のようになり、働き方改革も進むのではないだろうか」
ほかには、
「業務内容的にはセキュリティの高い仕事ではなく、個人情報なども扱っていないので、在宅ワークにならない理由がわからない。職場は感染者が出ている地域だし、電車も感染のリスクが高い。まるで戦場に向かっている気分」(ITエンジニア/神奈川県/30代男性)
といった声も寄せられた。
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