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「この先、病院という職場で働くことが不安」 医療業界関係者が感じていること

医療従事者から寄せられた不安の声をまとめた

医療従事者から寄せられた不安の声をまとめた

緊急事態宣言が全国に拡大し、在宅勤務が増えている。しかし、今も仕事のために出社している人は大勢いる。医療関係者は患者の治療にあたる人はもちろんのこと、

「事務員でも医療機関勤め」(東京都/30代女性)

というように、医療職でなくても医療機関勤務だと在宅での勤務は事実上不可能だ。今回は、医療機関で働く人たちの声を紹介する。(文:林加奈)

「政府の言っていることは矛盾も多く困惑しています」

千葉県の30代女性は病院の厨房で働いており、「入院患者の食事提供がなくなるわけもないので出勤している」と綴る。病院勤務にもかかわらず病院関係者扱いされないことを不満に感じているようだ。

「委託業者なので病院の職員証もなく、病院勤務だという証明もできないから、なんでこんな状況で出勤するのかという目で見られる」

神奈川県の50代女性は、派遣のパート従業員として週3日、入院患者のシーツ交換を行っている。自身の職場について「常に3密です」という。

「この先、病院と言う職場で働くことが不安でなりません。家族にも高齢者がいて、心配されています。政府の言っていることは矛盾も多く困惑しています。せめて、会社からの休業補償があればいいのですが…」

美容外科経営者「医療機関なのだからやらないといけない」

神奈川県の40代女性は美容外科で働いている。自身の仕事について「いわゆる必要な医療機関ではないと、私を含めスタッフは思っています」と認識している。確かに美容外科は一般的に病気やけがの治療をするところではない。休業しても問題ないように思うが、

「経営者はそうではないみたいで、『医療機関なのだからやらないといけない』と、変な解釈をしています。開けていることにより、不要不急と思われるピアスや脱毛、二重、ヒアルロン酸注入などの施術を希望される方が、それこそ『コロナで自宅待機中だから今のうちに』といらっしゃっています」

不要不急の外出を自粛し、オンライン診断を受ける等して病院へ行くことを控える人が多い中、客が来院していることに驚いている。女性は

「一応医療従事者である私たちは、今このような仕事をしていることにジレンマと自己嫌悪感があり、精神的につらいです」

と綴る。改めて自粛要請の意味を考えるべきではないだろうか。

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