会社は当時、セキュリティー問題がクリアできないという理由で、女性が所属する管理部署のみ在宅勤務を禁止にした。出社シフトが組まれ、毎日半数程度の社員が出勤していたという。女性は、自身の家庭環境について綴る。
「我が家には、6歳(小学1年生)と2歳児(保育園)がいます。小学校は休校、学童・保育園からは『エッセンシャルワーカー以外の子の利用を控えてほしい』とのことでした。夫はライフラインに関わる仕事に従事しており、平日はおろか休日も出勤している状況でした。子どもをどこにも預けることができず、私が家庭保育をしなければなりませんでした」
上司には都度、そうした事情であることを伝えていた。上司も「状況を踏まえたシフトを組む」と言っていたという。ところが、
「提示されたシフトには、私も頭数に入れられていました。均等に日数が割り振られていて、改めて出社できない旨を伝えたところ、『あなたの家庭だけが大変なわけではない』と責められました」
管理部署で未就学児の子を抱える親は女性のみだった。しかし女性は必死に上司に訴えたという。
満席の飛行機で強制帰国の指示「人命より”規則”を優先する職場に唖然」
「休みの扱いについても年次有休ではなく、会社に小学校休業等対応助成金を申請してもらい、特別有休で対応してほしいと伝えました」
ところが上司に「自分の権利ばかり主張するな。出社している社員の気持ちにも配慮せよ」と言われ、女性は退職を決意した。
神奈川県の国家公務員の40代女性が退職を考えたのは、コロナの状況が悪化しはじめた3月のことだった。当時女性は、南米に駐在していたという。しかし「年度末は帰国するのが規則だから」と言われ、満席の飛行機で強制帰国を指示された。
「当時、赴任先の南米では感染者は出ていませんでした。そのため『じっと待機している方がはるかに安全だ』と嘆願しましたが、却下されました」
女性は「人命より規則を優先させた職場に唖然としました」と綴っている。
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