サービス業で働く高卒の40代女性(正社員/広島県)は、「実力さえあればと思っていた時期もあったけど、求人を見ると大卒や短大卒って書いてあるから、ないよりあったほうがいいと思う。選択肢が広がる」と語る。
興味のある求人があっても、募集要項の時点で門戸が閉ざされてしまうことがあるようだ。女性は短大を中退しており、「せめて卒業しておけばよかった」と後悔を滲ませる。
同じく高卒の20代の女性(パート・アルバイト/秋田県)も、「就職や転職する時、やりたい仕事・やってみたい仕事に制限がある。職種によってばらつきはあるが、給料や役職にも違いが出てくる」と感じているようだ。
また、正社員登用への道を断念したという体験談も寄せられた。
「パートで働き始め、いろいろ勉強し努力を重ねて、店長から信頼されるようになり、正社員登用に推薦されました。しかし私は不合格。合格したのは、仕事のできない大学卒の人。店長からは『高卒は正社員のフォローに』と。本社からの指示だった」(パート・アルバイト/大阪府/女性)
「応募は”難関国立・早慶卒”のみ」大卒でも”ランクの差”を感じる人も
一方、大学を卒業していても「大学のランク」で差を感じたという人も。
関西地方の大学を卒業した40代女性(フリーランス/兵庫県)は、「知人経由の転職を進めてもらっていた時に、はっきりと『難関国立及び早慶レベル以上』のみ募集と言われ、ダメになったことがある。 仕事実績にはそれなりに自信があったが、前提条件で無理だった」と振り返る。
企業によっては、公にしないまでも大学のレベルやランクを決めているところもあるようだ。大卒や大学院卒でも、企業の求める学校でないと応募すら難しいことになる。そのため同じ「学歴」でも「より良い学歴」を求める人もいるだろう。
上智大学卒で年収1000万円という60代男性(正社員/東京都)は、「学歴は必要か?」という問いにこう答えた。
「では何故、学歴を得るために塾・教育費を費やすのか。不要なら、学費無償化などの論争はいらぬ」
学歴を得るための教育施設や制度が当たり前のように求められている世の中。「学歴は必要」と感じている人が多いのは確かなようだ。
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