2019年4月から順次施行されている働き方改革関連法。長時間労働や残業の規制が始まり、少しずつ働きやすさを感じている人もいるかもしれない。
また今年は新型コロナウイルスの影響で、在宅ワークや時差出勤の導入も進んでいる。緊急事態宣言が解除されても、時差出勤などで出勤時間を調整している人もいるのではないだろうか。
今回は企業口コミサイト「キャリコネ」に寄せられた「時差出勤」に関する口コミを紹介する。(文:コティマム)
時差出勤にテレワーク「働きやすい環境作りに努力している会社」
「育児や介護についての理解は優れていると思います。時差出勤や、曜日シフト、産休明けのリハビリも考慮してくれます」(サポートエンジニア/30代前半/女性/契約社員/年収420万円)
「出産や育児休暇を取って戻って来ている方が数名いました。時差出勤や時短勤務、子どもが体調不良時に休みやすい環境になっていました」(経理/30代後半/女性/正社員/年収380万円)
「休みはとても取りやすい。長期旅行も楽しめた。在宅ワークすること、時差出勤すること、家庭を優先することに何の咎めもない自由な環境」(その他/40代前半/女性/正社員/年収1140万円)
「有給や、変わったところでは誕生日休暇などもあり、プライベートに活用できます。休暇申請もしやすい環境なので、なかなか休めないという事は今まで感じた事はありません。コロナウイルスの蔓延を受けて、各支店にもマスクや手指用、清掃用のアルコール、体温計も配備されました。緊急事態宣言が出てからは、時差出勤やテレワークも取り入れており、働きやすい環境作りに努力している会社だと感じます」(財務・会計関連職/30代前半/男性/正社員/年収300万円)
働き方改革の影響もあってか、時差出勤をはじめ働きやすい環境作りが行われている企業の口コミが多く見られた。産休・育休からの復帰や長期休暇、在宅ワークにも理解がある企業が多く、時差出勤と組み合わせれば仕事と家庭を両立しやすい。
またコロナ対策として時差出勤を導入している企業もある。通勤や出勤にも感染リスクがあるため、満員電車の時間帯を避けるなどの調整ができるのもメリットだ。
「個人で時差出勤を行い対応しているが到底及ばない」
一方で、時差出勤の制度自体はあるものの、うまく活用できていないという企業も。
「コアレスフレックス制を導入しており、加えて 管理・間接部門に関しては、在宅ワークや時差出勤の制度が登場。ただし、活用しやすいかは部署の空気にも左右される」(営業企画/20代後半/男性/正社員/年収550万円)
「残業はみなし残業制を採用しており、超過分のみ別途申請となるが現在的に申請は難しい。残業・振替休日の取得が難しいことから、個人個人で時差出勤を行い対応しているが到底及ばない」(技術関連職/20代前半/女性/正社員/年収400万円)
制度があっても利用できるかどうかは、企業や部署の雰囲気にもかかわっている。上司や同僚に理解者がいなければ取りづらい。これまで時差出勤がなかった企業なら、なおさら抵抗を示す層もいるかもしれない。
本来ならば、必要な時に個人が自由に利用できるのが理想だが、まずは職場全体で理解を広め、気軽に取得できるようにする必要がある。「時差出勤をするのが当たり前」といった「利用しやすい空気」を作っていくことも、企業に求められている。