まず面接の場所が適当だった。
「隔離された部屋ではなく事務所の中の隅にある来客用の応接セット。社員であろう事務員さんがチラチラ伺ってるのがわかりました」
個人情報も話すというのに、他の社員に聞かれる事務所内ではやりづらかった事だろう。その後の会社の対応もいい加減なものだった。面接終了後、女性は合否の連絡について確認していた。
「『合否の連絡はどのくらいで?』と尋ねたところ、『一週間程度』とのこと。10日以上待ちましたが返事が無し。『落ちたのなら次を探さないと』と当該会社へ連絡しました」
確かに、一週間たっても連絡がないのは不安だ。いつまでに連絡がなければ不採用であるか、きちんと伝えておくべきだろう。女性が名前と面接した日を伝え、どうなったのか確認すると
「『そのような人は面接してない』とのこと。ん?履歴書も置いてきたと伝えると電話はしばらく保留に……。履歴書もないと返答され……」
「名前も覚えられないくらい面接者が(たくさん)来たとは到底考えられない。そんな会社はこっちから願い下げですから『あ~~そうですか』電話切って終わりです」
なんと、女性の面接はなかったことになっていたのだ。いくらなんでも応募者の管理がずさんすぎるし、真剣に検討もしていないことが透けて見える。個人情報が書かれた履歴書すら紛失されるような会社なのだから、確かに「願い下げ」したくもなるだろう。
「おかげで今の会社にお世話になり良かったと思ってます」
と、転職に成功していることも明かしていた。
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