テレワークから出社に、そして再びテレワーク中心になった会社が導入した設備 | キャリコネニュース
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テレワークから出社に、そして再びテレワーク中心になった会社が導入した設備

昨年、テレワークのメリット、デメリットを紹介する記事を書きました。「オンオフのメリハリがつけられない」「仕事をしすぎてしまう」といった理由で、テレワークからオフィス出社中心に戻した弊社ですが、今回は新型コロナの影響で、どうやってテレワーク中心の体制に戻していったのかをご紹介してみたいと思います。

前回の記事では、テレワークのデメリットとして上記のほかに以下の点を挙げていました。

「すぐ誰かに聞きたいことが聞けずに仕事がなかなか進まない」
「孤独感を募らせる社員が出る」
「チャット中心のコミュニケーションでは社員間の関係性が育まれず、会社が意図する文化醸成ができない」

テレワークは個人で完結できる作業納品には向いていても、チーム協働でつくりあげていくプロセスにおいては生産性が下がる、というのが全体的な印象でした。(文:時短ママ戦略活用アドバイザー谷平優美)

オフィスにカメラと集音マイクを設置し、在宅勤務者と常時接続

オフィスと在宅勤務者をつなぐ

オフィスと在宅勤務者をつなぐ

リモート環境に大きな投資もできなかったので、以前はオフィス出勤を増やすことでこうした課題を解消していました。しかし、新型コロナの影響で出勤を停止せざるを得なくなったことで、対応に迫られることになりました。現在はオフィス勤務とテレワークを組み合わせたハイブリット勤務体制になっています。

それにあたって今回はオフィスに専用のPC、モニターを用意。オフィス全体の様子がわかるようにカメラと集音マイクを設置し、オフィス出勤者と在宅ワーク者をつなぎました。全員がZoomで常時繋がり、隣にいるかのようにすぐ会話ができる状態にしました。(写真)

※参考
Amazonで買った備品。中小零細企業でも手を出しやすいお値段で揃います。

・ヤマハ ユニファイドコミュニケーションマイクスピーカーシステム YVC-300
・ロジクール ウェブカメラ C920n HD Pro

アプリケーションは、ZOOM有料版(月額2,000円)を導入。モニターはオフィスの大型テレビを使用しました。

これによって、何か気になったら出勤しているスタッフにはすぐ確認・質問ができる。ちょっとしたオフィスの様子も見えて、雑談も参加できる。チャットだけではうまく伝わらないことも口頭ですぐ補足会話できる、という状態になり、業務遂行や文化を醸成する上での支障が減りました。

「うちには無理」も、ちょっとした工夫でなんとかなることも

最初は顔が常時映っているのが疲れる、というところもありましたが、みんなだいぶ慣れてきました。(化粧を忘れる人が出ることも……)。繋がりのない孤独な在宅ワークに以前は抵抗していたスタッフも、「これなら大丈夫」と安心感が増したようです。また在宅者は、お客様に電話する際はミュートにしたり、子どものお迎えなどで中抜けする場合は中継を一旦停止したりしています。

設備を整えたつもりでも、やはりネットワークが途切れてしまう、いきなり話しかけると聞こえにくいなど、難しさを感じることもあります。しかし、深い議論をしたい場合や、出勤しないとできない倉庫備品整理などを除いてはリモートワークでも支障がなくなったと感じています。

ちょっとした工夫や改善で、「うちには無理」と思っていたリモートワークが、より上手く取り入れられるかもしれません。

著者近影

著者近影

【筆者プロフィール】

谷平 優美

時短ママ戦略活用アドバイザー/株式会社ルバート代表取締役。早稲田大学商学部卒業後、総合人材サービス会社で新規事業立上げ・執行役員を経て、 株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)入社。WEB企画・マーケティング、法人営業を経て退職。出産前後には専業主婦やフリーランスも経験。サロン講師、就職講座講師やキャリアカウンセリングをしながら、無理ない子育て中の働き方を模索するも待機児童となり認証保育園を利用しながら活動。転職支援・キャリア教育に関わった経験と、出産後に感じた様々な社会への違和感に何か発信をしたいと2012年にママハピを創業。2018年、社名変更後は時短ママのジョブシェア体制で事業運営。J-WAVEやフジテレビライブニュースα、東洋経済、NewsPicksなどメディア実績多数。2児の母。

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