不倫する男性は「つまらない男」と思われるのが嫌? ”妻一筋”を貫く中で感じたこと
お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さんの不倫が報じられました。この手の話題はいつになってもなくなりませんが、妻ではない女性と関係を持ちたいという願望を持つ男性が多いのも一方で事実です。それがないにしても結婚後にAVを観る人が多いのはその証拠かと思います。
もちろん結婚13年目で子ども3人の筆者も不倫願望はある。そして時にAVも見る(妻も知っている)。ただ、僕自身は「このシチュエーションならそのまま絶対にするでしょ」という時でさえ頑なに拒み続けてきました。
結婚前も結婚後も、特定の相手がいる時は、どんなにバレない場所で、どんなに雰囲気があったとしても絶対に手を出さなかった。(文:ちばつかさ)
自信のない女性の中には「2番目でもいいから愛されたい」と思う人も
僕は一度、大きな失敗をしたことがあります。若気の至りで女性を妊娠させてしまい、責任のなさから中絶を選択してもらったことがあります。その経験から「避妊具がなければ絶対に手を出さない」「二度と特定の相手以外とはしない」と誓いました。
あれから約20年。以降、付き合った人と妻以外の女性と体の関係をもったことはありません。その結果、「どんな状態でも特定の相手以外に手を出さないことで何が起こるか?」を知ることに。結論を先に言ってしまえば「つまらない男」になるわけです。
カウンセリングやコーチングを生業にしている僕は、女性からも話を聞くことが多いです。そこで、一つの興味深い話を聞きました。どうやら特に”自分に自信のない”女性の中には、2番目でもいいという感覚を持っている人が多いのです。
相手が既婚者や子持ちであっても、「2番目でもいいから自分が満たされればそれでいい」と思う人がいる。あくまで一例ですが、男性の願望、そして女性のこの感覚があるから不倫がなくならないのです。
芸能人にとって”つまらない男”のレッテルはつらい
「2番目でもいいから」と考えている女性と、絶対に手を出さない男(僕)。これが出会った時どうなるのかと言えば「私はOKなのに手を出さない、つまらない男」になるわけです。「普通そのままホテルにいくでしょ?」という場面でも手を出さないのだから尚更です。
僕が会社員だったころ、同僚の女の子と出張にでかけたことがあります。「部屋行っていい? 一緒に飲もうよ」と言われたので何も考えずに「いいよ」と受け容れました。いろいろ話してたらその子は「ここで寝ていく」と。
でも僕は手を出さない。その時こう言われました。「このシチュエーションで手を出してこないって相当珍しいよ」。そんなことの繰り返し。別の当事者の女性のお友達から「手を出されないことが逆にショックだったと言っていた」と聞いたこともあるくらいです。
つまり、手を出されにいってるのに手を出されないと(あくまでも手を出されに行っている場合。「そんなつもりじゃないのに」は除く)、「この男は価値なし。つまらない男」と判断されるわけです。
しかも、相手が既婚者だとわかっていて、その場だけ楽しめればいいと思っているのならなおさらです。これが理由なのかどうかはわかりませんが、僕の元から女友達が1人、また1人と去っていきました。
これが芸能人といった、個人の魅力、人気が重視される世界にいる人だったらどうでしょうか。そういう人にとっては”つまらない男”というレッテルはつらいはずです。そうして不倫がスタートする場合もあるでしょう。
「やるなら隠し通せ」「やるなら堂々といろ」という妻
不倫はなくなりません。2番目でもいい、手に入らないけど楽しめればいいと思う人もいれば、それに応えたがる人もいる。また男性側から自発的に不倫に走る人もいるでしょう。
でも、僕は”つまらない男”を貫いてきてよかったと思います。なぜなら、いま「妻や家族に価値を与えられる」と思えているから。先日も妻とホテルに行ったし、家族も仲良しだし。
僕自身は絶対に不倫しないし、不倫の可否はともかく世の中の男には”中途半端なダサいヤツ”にはならないでいてほしいです。どうせするのなら妻も相手の女性も本気で幸せにしてあげてくれ。僕の妻は「やるなら隠し通せ」「やるなら堂々といろ」といってます。するにしてもしないにしても貫いた先に価値があるのではないでしょうか。
【筆者プロフィール】ちばつかさ
合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で”野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】