深夜のファミレスにチーマーの大群、ワンオペのバイトはどう対応する? 20年前の体験記 | キャリコネニュース - Page 2
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深夜のファミレスにチーマーの大群、ワンオペのバイトはどう対応する? 20年前の体験記

深夜のファミレスというのは”秘密”を知る現場にもなります。特に地元に近ければ近いほど「え?」という場面に遭遇することも多々あります。知っている人が明らかに何かを売付けられていたり。大体そのような人たちの注文はドリンクバー2つです。

ある日、いつものように深夜シフトでホールに立っていた時でした。深夜に1組のカップルが入ってきました。どこか見覚えがあると思ったら中学時代の同級生だった男女2人。

「そことそこが付き合う?」というまったく想像もしなかったカップルで、僕の顔をみたとたんお互い「えっ?」ってなりました。ファミレスで働いているとこういう出来事によく遭遇します。別の日、その「えっ?」はラストオーダー1分前に起きました。

チーマーと打ち解ける方法はこれだ!

チーマーなのかカラーギャングなのか。今はこの言葉も死語になりつつありますが、当時はヤンキーや暴走族とは別の”怖い若者集団”が街を賑わせていました。『池袋ウェストゲートパーク』というドラマが流行っていたのもあり、それを真似た若者も多かったのでしょう。

働いていたファミレスはラストオーダーが深夜1時半で閉店が2時だったんですが、深夜1時29分に来客が。ボスっぽい兄ちゃんを皮切りに、若者がゾロゾロと総勢約15人。閉店間際のお客が誰もいない席を陣取り騒ぎ始めます。

ホールには僕1人だけ。ビビったらあかんとまず下手に出つつ様子を伺います。でも怖いと思われがちな彼らですが、否定せずに理解しようとすれば、あちらも優しく接してくれるんです。

そのときも「何して遊んできたの?」とか「夜中によくこれだけ食べれますねー?夕飯食べてなかった?」とか、相手を否定せずに聞くと普通に答えてくれました。その日売れ残って廃棄する予定だったライスを「せっかくだからライスサービスするよ」と大盛りに。

それが功を奏してか、閉店時間は30分ほど越えてしまいましたが「お兄さんに迷惑にならないように帰ります」「ありがとうございました!」と大きな混乱もなく帰りました。

数々のお客さんが訪れるファミリーレストラン。当時の経験は今の仕事に役立っています。接客中にラブレターをもらったこともあるし、お客さんに恋をしそうになったこともある。勧誘もされたし、クレーマーと対峙したこともあります。

昼間と深夜でファミレスの空気はガラッと変わりますが、どれもが人間のリアルでなんですよね。今じゃすぐにSNSで発信されたり、逆に危機感のないアルバイトが面白半分で動画投稿をする”バイトテロ”が問題になったりすることもあります。

でも、それだけたくさんの人間がいて、たくさんのことが起こっているということ。そんなことを感じ取ったアルバイトの経験でした。

著者近影

著者近影

【筆者プロフィール】ちばつかさ

合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で”野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】

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