批判殺到の氷河期世代支援サイト「ゆきどけ荘」に問い合わせ増? 政府広報室に開設の意図を聞いてみた | キャリコネニュース
おかげさまで11周年 メルマガ読者数
65万人以上!

批判殺到の氷河期世代支援サイト「ゆきどけ荘」に問い合わせ増? 政府広報室に開設の意図を聞いてみた

画像はキャプチャ

画像はキャプチャ

政府が7月に開設した就職氷河期世代向けの支援サイト「ゆきどけ荘」の評判が芳しくない。特に「ゆきどけ荘」というネーミングについては既報の通り「煽っているのか」「今更”ゆきどけ”とか遅すぎる」といった声が挙がっている。

今回は、政府広報を管轄する内閣府大臣官房政府広報室に「ゆきどけ荘」を開設した意図や、ネット上の反応をどう受け止めているのかを聞いた。(文:ふじいりょう)

「ご批判の声が出ることは当初から想定」

昨年から3年間で計650億円超の予算を計上している就職氷河期世代支援プログラムだが、その目的は非正規雇用者のキャリアアップや、ひきこもりの人の社会復帰の支援、国家公務員や地方公務員の中途採用など多岐にわたっている。

政府広報室の担当者は「骨太方針による就職氷河期世代支援が20年度から本格的に始まりましたが、これまで以上に情報発信の必要性が出てきました」とした上で、次のように話す。

「当事者の方やご家族の方々に直接情報を届けるため、政府広報の予算から、ご自分にあった支援先が分かりやすくなるようにポータルサイトを立ち上げました」

「ゆきどけ荘」では、イラストレーターに『センネン画報』『cocoon』などで知られる今日マチ子さんを起用。サイト上では、声優として出演している壇蜜さん、中川翔子さん、山田ルイ53世さんのメッセージ動画が閲覧できるほか、各支援窓口へのリンクを案内している。

ツイッター広告も「他人事に見える」と不評

さらに、同サイトはツイッターのプロモーション広告として、ユーザーのタイムラインに表示されるようになっている。「政府広報はこれまでにもヤフーのバナーなどに出稿しています」とネットを重視した広報活動を続ける中で、ツイッターを利用した理由については

「内閣官房就職氷河期世代支援推進室のアカウントには現在4000人以上のフォロワーがいますが、フォローしているユーザーでないとなかなか情報が届かない状況です。ツイッターのプロモーションによって、フォローしていないユーザーにもサイトを知ってもらうために出稿しています」

ということだった。

一方、該当のツイートには、ネット上で「中身のないサイト」「他人事に見える」といった批判のリプライが相次いでいる。担当者は「ご批判の声が上がることは当初より想定していました」として、改めてサイトの意義を説明する。

「まずは多くの人にサイトのことを認知してもらうことが重要だと考えています。支援を受けたいと考えてもどこに行けばいいのか分からないという声もこれまでありました。実際、サイトを立ち上げてから問い合わせの電話も増えています」

担当者は「今後は、実際に就労支援を受けた方の声を掲載するなどのコンテンツ拡充を図りたいと考えています」と掲載内容をより充実させる方針を固めているようだ。それらは就職氷河期世代に対して、どう響いていくのだろうか。当事者の一人として注目していきたい。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. 冬のボーナス120万円の50代男性「住宅ローン返済に充てます」と語る
  2. 【実録マンガ】市役所のクレーマー「お前、高卒か?」 → 高学歴男性が「院卒です」と答えた結果
  3. 【実録マンガ】「あなたの日本語おかしいわね、日本人?」と電話口でクレーム → 「ご予約いただかなくて結構です」とお断りした男性
  4. “年収1100万円” 夫のボーナス事情に衝撃 「昨年は50万円、今年はまさかの0円」絶望する女性
  5. 【実録マンガ】職場で靴を盗まれた? 「警察に通報します」と貼り紙をした女性の怒り
  6. ヤクザの名刺をちらつかせる40代先輩、ついに後輩が「座れボケ!」とブチギレ説教 解雇された男が最後に放った言葉とは
  7. 【実録マンガ】転職初日、机なしで「パイプ椅子で膝上にPC」という地獄 → 2か月で退職した女性
  8. 冬のボーナス「240万円」に「100万円」が追加されたワケとは…大手メーカー勤務の女性のボーナス事情
  9. 【実録マンガ】面接官に「容姿に華がないね、地味!」と鼻で笑われ不採用になった女性 → 後日、採用担当者から「うちで働いてほしい」と連絡が来たが……
  10. 市役所にクレーマー「高卒じゃ話にならない」と言われ「院卒です」と答えた結果  「スッキリしました」と語る男性

アーカイブ