採用担当者は「え、もう3月!?」と思ってる 自己PRとガクチカくらい固めておこう
売り手市場となっている昨今の新卒採用市場では、中堅・中小企業は選考を受けてくれる就活生を集めるのに必死です。しかし大手有名企業の場合は、ナビサイト上で放っておいても人が集まるので、学生集め(母集団形成)にはほとんど困っていません。
彼らの一番の課題は、選抜の仕方です。就活生があまりに集まり過ぎて、全員の面接ができません。だからこそ、ふるい落とすための様々な仕掛けを用意しています。その最初が「プレエントリー時の設問」です。
とはいえ、最初ですから決して高いハードルにはしていない企業が大半です。定番は前述の「自己PR」と「ガクチカ」。600字や800字の長文は本エントリーとなるエントリーシートで書かせるので、プレエントリーでは文字数も決して多くないでしょう。それでも、
「たかだかプレエントリーなのに、いちいち文章を書かせるなんて…」
そう面倒に思う就活生がいることと思いますし、その気持ちを理解できます。しかし採用側としては「就活生なんだから、そのくらい準備しておいてくれないと困る」というのが素直な本音なのです。
「完成度の高い文章を!」と思い悩む必要はない
ここで採用担当者の感覚をもうひとつ明かしておきましょう。後ろ倒し前の時代を知る身からすると、3月からの採用開始は遅いものと感じています。就活生には初めての就活でも、私たちにとっては過去に何度も経験してきたものなのですから。
就活生に欠片も罪はないのですが、「もう3月」という気持ちが抜け切れていないのも確か。したがってプレエントリーといえども、油断は禁物なのです。
と、ここまで煽っておいて拍子抜けするかもしれませんが、プレエントリー時の文章については、さほど精査されない傾向にあります。翌年以降の参考に「プレエントリーをしようと思った理由」といったアンケートにしているところがあるほどです。
「完成度の高い文章を用意しなければ!」とまで思い悩む必要はありません。とはいえ、今後の情報収集によってブラッシュアップすることを前提に、この時点で自己PRとガクチカの第一案くらいは固めておいた方がよいのは間違いありません。
なにはともあれ、もしまだどちらの文章も書いたことがない就活生がいたら、今すぐブラウザを閉じてすぐに書き始めましょう。
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