DXを成功させるには「ビジネスプロデューサー」が必要だ | NEXT DX LEADER

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この動画で学べること

  • ビジネスプロデューサーは「プロジェクトのパフォーマンスの最大化に責任を負う人」。
  • 多彩な専門家やタレントの「魅力と価値を最大化する」ところがポイント。
  • メンバーの人を知るための「インタビュー」など求められる専門的なスキルがある。

こんな人におすすめ!

  • ビジネスプロデューサーの仕事は何か知りたい人。
  • ビジネスプロデューサーになるために何をしたらいいか知りたい人。
  • 責任者として新規事業やDXのプロジェクトを成功させたい人。

DX人材の筆頭にあげられる「ビジネスプロデューサー」

DXを学びたい男性
この動画ではどんなことが学べるの?
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『ビジネスプロデューサーの仕事』という本を著した中野崇氏が、文字通り「ビジネスプロデューサー」という仕事について説明しているよ。中野氏はネットリサーチ大手のマクロミルで第2創業期の要職を歴任した方で、現在は事業開発・組織開発のコンサルティングなどを行っている。

ビジネスプロデューサーは、IPA(独立行政法人情報処理推進機)が「デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査」(2019年5月)の中で定義した「DX推進人材を構成する6つの職種」の筆頭にも掲げられていて、注目が集まっているよ。
DXを学びたい男性
具体的にはどういう役割の職種なのかな。
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中野氏は、ビジネスプロデューサーの定義として「ビジネスの目的・目標を達成するために、経営資源、必要な物は何でも調達して、その上で調達された資源のパフォーマンスを最大化して、最終的な顧客の価値提供を最大化する責任者、伴走者」という説明をしている。

要するに、ビジネスプロデューサーはひとりでする仕事じゃなくて、プロジェクトありきの仕事で、「プロジェクトのパフォーマンスの最大化に責任を負う人」ということ。特にプロジェクトが途中で頓挫しそうになったときに、意思を持って乗り越えていくように、チームを洗脳できる役割という説明がされている。
DXを学びたい男性
とすると、プロジェクトマネージャーとどう違うんだろう。
DXに詳しいロボット
中野氏は、プロジェクトマネージャーの「管理」とは使い分けていて、ビジネスプロデューサーはあくまでも、プロジェクトに集まった多彩な専門家やタレントの「魅力と価値を最大化する」ところにポイントがあるという。そして部分最適ではなく、ビジネスの成果やお客さまへの価値提供の最大化に責任があって、ビジネスプロデューサーがきちんと役割を果たすことで、成果や顧客満足が大きく変わってくる仕事、ということだよ。

「優秀な人材はベンダー側にいて、知見も溜まっている」のが現状

DXを学びたい男性
ビジネスプロデューサーに必要な、特別なスキルみたいものもあるのかな。
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著書の中で「9つのコアスキル」を整理しているようだけど、動画では紹介されていなかった。ただ、中野氏の3本の動画の最後で“身につけるべき専門スキルは「インタビュースキル」「データ分析・データ活用のスキル」という形で一部紹介されている

特にインタビューについては、プロジェクトが始まる前にメンバーの「will、can、know、personality」を把握するために1on1をする話は、とても参考になった。メンバーの人となりを知るためには、プライベートなことも聴きたいと漠然と考えてしまうけど、そうじゃなくて、何のために何を聴くべきか明確になっていると、1on1もやりやすくなるね。
DXを学びたい男性
でも、日本の会社では、ビジネスプロデューサーみたいな役割を担っている人はあまり見かけないよね。どうしてなのかな。
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中野氏は、高度成長期の延長で食べていけた会社が多かったから、そういう経験機会自体が少ないと言っているね。あとは、優秀なプロジェクトマネージャーでビジネスプロデューサー的な素養を持った人はいるんだけど、そういう知見を持っている人材はSIer側にいて、少ない経験も全部ベンダー側に知見が溜まっていると言っている。
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これはまさに「人と技術」の大問題だよね。やっぱり内製化が必要なはずなんだけど、どこから手をつけていけばいいんだろう。
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中野氏はそれに答えているわけではないんだけど、本気のチームビルディングをしようと思えば、プロジェクトのオーナーや責任者に「ちゃんと意思を持っている人間をアサインすること」が大事だと言っている。課題解決が自分ごとになっている人を責任者に任命することがスタートだ、ということだね。

でも、それって、予算も権限も制限された中で、うまく回していくようなプロジェクトマネージャーのスタイルを超えていく仕事になるよね。そういうことが、日本の官僚的な組織でできるのかどうか、ちょっと疑問が残る。ビジネスプロデューサーはもちろん、その上の担当役員みたいな人の器も問われる気がするね。

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YouTube:新規事業・DXを成功させる「ビジネスプロデューサー」とは?【ビジネスプロデューサーの仕事①】

考察記事執筆:NDX編集部

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