高度デジタル人材は「採用するより育てた方が安上がり」なのか? | NEXT DX LEADER

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高度デジタル人材は「採用するより育てた方が安上がり」なのか?

【DX時代】キャリアの勝ち組になる方法「誰でもできるリスキリング」 より

この動画で学べること

  • 最近話題になっている「リスキリング」の意味するところが分かる。
  • 人と企業に「リスキリング」が求められている世界的な背景が分かる。
  • リスキリングを踏まえた個人の「キャリア」の考え方が分かる。

こんな人におすすめ!

  • 高度なデジタル人材の採用に苦戦している採用担当者。
  • スキルのミスマッチで「働かないおじさん」を抱える企業の人事部長。
  • 変化するDX時代にキャリアアップを図りたい意欲的な人。

店舗営業をデータサイエンティストに育て上げたリーバイス

DXを学びたい男性
この動画ではどんなことが学べるの?
DXに詳しいロボット
サイバーエージェントのCHO(最高人事責任者)のソヤマンこと曽山哲人さんが、DX時代に「キャリアの勝ち組になる方法」を紹介しているよ。具体的には「リスキリング」を使った方法なんだけど、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアティブ代表理事の後藤宗明さんにインタビューの形でそのコツを聞き出している。
DXを学びたい男性
「リスキリング」って、なんとなく聞いたことがある気もするけど。
DXに詳しいロボット
スキルを再習得すること、という意味だよ。特にいまの時代であれば「デジタルの技術を身につける」ということになるよね。でも、全員がいまの仕事をやめて、全く経験のないプログラマーになって人手不足を解消しろということではないんだ。

動画で紹介されたLevi's(リーバイス)の例では、350人の店舗スタップから43人を選抜して、コロナ禍のまるまる2ヶ月間、機械学習やコーディング、統計分析などの講座を受けさせた。すると、その中からデータサイエンティストやデジタルマーケティングの担当者が生まれ、新しい仕事をするようになったということだ。

リーバイスではいま、アプリからカスタマイズしたデニムをオーダーするサービスが、先月対比で80%伸びているらしいんだけど、そこにリスキリングした元店舗スタッフが関わっているというから、会社としては大成功だ。
DXを学びたい男性
それはすごい。きっと当人の給料も上がったんだろうね。
DXに詳しいロボット
だろうね。新しい仕事では、店舗スタッフの経験も活きたのかもしれない。アメリカの別の会社では、ヘルプデスク出身者がテック企業のカスタマーサクセスのマネージャーになって、給料が倍以上になる事例もあるらしい。

「自分に成長機会を与えてくれない会社」は人気がなくなる

DXを学びたい男性
要するに「デジタル化で減っていく/なくなる仕事」から「デジタル化で伸びている仕事」に人を移していく必要があって、そのための教育や部署異動が重要になっているということだね。
DXに詳しいロボット
そうだね。「俺はアナログ人間だから」とか言ってる人は論外だ。知らなかったんだけど、「The Future of Jobs Report 2020」には、従業員の2人に1人は「デジタルスキル転換」のリスキリングが必要で、残りの半分も自分が持つ40%のスキルを変化する労働市場に適応させることが必要と書いてあるらしい。

2020年1月の世界経済フォーラムの年次総会で「2030年までに全世界で10億人をリスキリングする」という宣言が採択され、コロナ禍の影響も含めると今後5年間で8,500万件の雇用消失と、9,700万件の新たな雇用創出が見込まれているそうだ。
DXを学びたい男性
従業員教育を会社に求められると、雇用の負担感が増すのでは?
DXに詳しいロボット
確かにリスキリングの成果を出すには、平均12ヶ月から18ヶ月かかるという試算があるみたいだ。それでも、高度デジタル人材の採用と比べると、従業員のリスキリングはコストが6分の1で済むという説もある。

従業員も「この会社は自分に成長機会を与えてくれない」と思ったら、転職したいと思うんじゃないかな。事業環境が大きく変わる時代には、「ここで働いてスキルを身につければ、将来も食いっぱぐれがない」と言える経験を積める会社の価値が、これまでよりも上がっていく可能性がありそうだ。

最後には、リスキリングを踏まえた個人の「キャリア」の考え方も紹介されている。将来デジタル人材として食いっぱぐれのないよう備えていきたい人の参考になるまとめもあるので、ぜひ動画をチェックしてほしい。

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考察記事執筆:NDX編集部

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