この動画で学べること
- 事業会社におけるITの内製化の動きと、その影響が分かる。
- 自ら手を動かしたいエンジニアの有利なキャリアパスについてヒントが得られる。
- 事業会社とSIerやシステム開発受託会社との関係について考えるきっかけになる。
こんな人におすすめ!
- 自社のDX戦略を検討したい事業会社の担当者。
- 自らを高く売れるキャリアパスを探したいエンジニア。
- 自社の将来について考えたいSIerやシステム開発受託会社の社員。
トップ企業はエンジニア組織を自前で持っている
この動画ではどんなことが学べるの?
『Web系エンジニアになろう』の著書もあるエンジニアでエンジェル投資家のKENTAさん(勝又健太氏)が、Web系自社開発企業と事業会社との垣根がどんどん低くなっているという話をしているんだけど、すごく興味深かった。
要するに、これまでITを外注化してきた事業会社が「内製化」を進めているという話なんだけど、その先に広がる世界について予測を述べていて、会社がIT戦略を考えるうえでも、エンジニアのキャリアを考えるうえでも、かなり参考になる見方だと思った。
要するに、これまでITを外注化してきた事業会社が「内製化」を進めているという話なんだけど、その先に広がる世界について予測を述べていて、会社がIT戦略を考えるうえでも、エンジニアのキャリアを考えるうえでも、かなり参考になる見方だと思った。
事業会社の内製化って、そんなに進んでいるの?
詳しくは動画を見てもらいたいけど、エンジニア組織を自前で持ち、システムの内製化を進める会社って結構あるんだね。代表的な例を見ても、ファーストリテイリングやセブン-イレブン、ソニーやベイクルーズ、星野リゾートなど、業界トップクラスの競争力を誇る会社ばかりだ。
なぜこういった事業会社で内製化が急速に進んでいるのかというと、最近の技術の進化やDX化の流れのなかで「最新テクノロジーを柔軟かつ機動的に活用できないと、競争相手と差別化できずに生き残っていけない」という認識があるからだという。
なぜこういった事業会社で内製化が急速に進んでいるのかというと、最近の技術の進化やDX化の流れのなかで「最新テクノロジーを柔軟かつ機動的に活用できないと、競争相手と差別化できずに生き残っていけない」という認識があるからだという。
シビアな話なんだね。内製化ってそんなに違うものなの?
これまで事業会社のIT部門が何をやっていたかというと、システム要件の作成とか受託系企業とのやりとりとか社内SE的な業務とか、そういうことが中心で、自分で手を動かしてコードを書く作業はほとんど発生していなかった。これが内製化によって、手を動かすエンジニアのポジションが事業会社内に続々と生まれているという。これは大きな変化でしょう。
「今後伸びていく事業会社は、テクノロジー企業になる」
手を動かすエンジニアのポジションが事業会社内に増えると、どうなるの?
実はSIerでは上流工程の職種の方が高く評価されていて、自ら手を動かすエンジニアの評価は高くないらしい。だから、手を動かすエンジニアは事業会社にとどまるか、もしくはWeb系の自社開発企業でキャリアを築いていく志向を持つだろうと、KENTAさんは見ている。
結果的にSIerからエンジニア人材が流出するかもしれないし、もし自分で手を動かすエンジニアとしてキャリアを積んでいきたいと考えれば、早めに事業会社に就職、転職しようという流れが出てくるかもしれない。
結果的にSIerからエンジニア人材が流出するかもしれないし、もし自分で手を動かすエンジニアとしてキャリアを積んでいきたいと考えれば、早めに事業会社に就職、転職しようという流れが出てくるかもしれない。
てことは、事業会社もエンジニア人材の取り合いになるよね。
そうだね。あと、興味深かったのは、内製化が進むことで選択される技術も変わること。SIerや受託企業に丸投げ発注する場合には、リスクを負わずに安定した枯れた技術を選択しがち。それが内製化にすると、エンジニアが自らのキャリア形成を有利にしたいバイアスが働くので、モダンな技術が選択されやすくなるという指摘だ。
競争力を高めたい事業会社にとってもメリットになる。
KENTAさんは「今後伸びていく事業会社さんの多くは、おそらくどんどんWebサービスや社内システムの内製化を進めて、Web系自社開発企業と区別がつかないようなテクノロジー企業になっていく」と指摘しているよ。他にも、これから事業会社で採るべき開発言語や技術についても言及しているので、ぜひ動画で確認して欲しい。
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