この動画で学べること
- 現役の医師が「AIに仕事を奪われる危機感」について意見を交わす様子が見られる。
こんな人におすすめ!
- AIによって奪われる仕事が何か興味を抱いている人。
- 医師など医療関係の仕事はAIに奪われないと信じていた人。
- 医療関係の仕事にAI関係のビジネスチャンスがないか気になっている人。
「消えるリスクの低い仕事」の代表格だったのでは?
この動画ではどんなことが学べるの?
現役の医師たちが集まって、AI時代に仕事を奪われないようにするためにはどうしたらいいのか、について意見を交換しているよ。
投稿者の「ドクターズドクタークラブ」の犬飼遼氏によると、20年後には日本に「医師余りの時代」が来るのだという。だからそうなる前に、医師が予測して備えなければならないことがある、というのが動画の内容だ。
投稿者の「ドクターズドクタークラブ」の犬飼遼氏によると、20年後には日本に「医師余りの時代」が来るのだという。だからそうなる前に、医師が予測して備えなければならないことがある、というのが動画の内容だ。
変だな。医師ってAI時代でも仕事が奪われない職業の上位じゃなかった?
確かに、そういう調査もあるみたいだね。スイスの共同研究チームの調査結果としてGetNaviwebが紹介している記事によると、「ロボットやAIによって消えるリスク」が高い仕事として、食肉処理・加工業者やプレス・繊維・衣服関連業者、農産物の選別員などが挙げられている。
一方で「ロボットやAIによって消えるリスク」が低い仕事として、物理学者に次いで、神経科医、予防医学専門医、神経心理学専門家、病理医といった医師、医学専門家の仕事が並んでいて、安泰というイメージ通りの結果なんだな、と思っていた。
一方で「ロボットやAIによって消えるリスク」が低い仕事として、物理学者に次いで、神経科医、予防医学専門医、神経心理学専門家、病理医といった医師、医学専門家の仕事が並んでいて、安泰というイメージ通りの結果なんだな、と思っていた。
やっぱりそうだよね。
でも犬飼氏は、医療の仕事でも人間よりAIの方が得意な分野があるという。すでにAIが人間の能力を上回ることを示す例も出ているらしい。
例えば、東大医科学研究所では、米IBM製AI「ワトソン」を使って分析をしたところ、治療効果がなかったある患者に「二次性白血病」という結果を出し、抗がん剤を別のものに変えるよう提案した。するとこの患者は数カ月で回復して退院したという。
例えば、東大医科学研究所では、米IBM製AI「ワトソン」を使って分析をしたところ、治療効果がなかったある患者に「二次性白血病」という結果を出し、抗がん剤を別のものに変えるよう提案した。するとこの患者は数カ月で回復して退院したという。
AIに支配されずに支配する側に回るために
確かにそういうニュース見たことあったね。
ネットで確認すると2016年の新聞に載っていた。専門家も困難な診断を10分で出したというので非常に驚かれたそうだ。
当時のAIの学習能力はいまよりだいぶ低いはずけど、それでも医学系論文を2000万件以上読み込んでいたという。これって「ロボットやAIによって消えるリスク」が低い仕事に出てきた病理医そのものではないだろうか。
当時のAIの学習能力はいまよりだいぶ低いはずけど、それでも医学系論文を2000万件以上読み込んでいたという。これって「ロボットやAIによって消えるリスク」が低い仕事に出てきた病理医そのものではないだろうか。
AIの学習スピードは人間と比べて圧倒的に早いし、人間と違って疲れを知らないしね。でも、職人系の外科手術なんかは安泰じゃないの?
ITを活用して内臓の脈管構造を人体にマッピングし、手術のイメージングやガイドに使うところまではすでに行われていて、AIが人間にアドバイスをする時代は始まっているようだね。
この先、手術の自動化まで進むことがあるんだろうか。それはともかく、これからの医師には何が必要というんだろう?
詳しくは動画を見てもらいたいけど、AIに支配されずに支配する側に回るために「AIに経験値やデータを供給する立番になろう」というわけだ。ただし現状の日本の医学界には派閥の壁が高く、医局や大学病院を越えてデータを集めるのが難しいらしい。
そこを自分たち独自の医師ネットワークを作り、データ蓄積のプラットフォームをクラウド上に構築し、質の高い日本の医療の優良なデータを集めるビジネスを立ち上げようというわけだ。
そこを自分たち独自の医師ネットワークを作り、データ蓄積のプラットフォームをクラウド上に構築し、質の高い日本の医療の優良なデータを集めるビジネスを立ち上げようというわけだ。
個人情報の利活用ルールもボトルネックになりそうだけどね。
その点も、ルールが変わってから動いても遅い、というのが彼らの考え方だ。それがビジネスとして開花するかどうかは分からないけど、「医師ですらAIによって仕事を奪われる危機感を抱いている」という点は、他のビジネスの参考や刺激になると思ったよ。
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