「ビジネスデザイナー」という職種はどんな役割を担うのか？

【DX人材に聴く！】ビジネスデザイナーより 2023.02.10

ACT+BASEチャンネル

この動画で学べること

デジタル人材のひとつ「ビジネスデザイナー」という職種で実際に働く人の声が聴ける。

こんな人におすすめ！

「ビジネスデザイナー」という職種は何をする人なのか知りたい人。
どうすればビジネスデザイナーになれるのか知りたい人。
ビジネスデザイナーというデジタル人材が自社に必要なのか、疑問に思っている人。

「アイデアを形にし、ビジネスとして世に出すまでをリードする人」

この動画ではどんなことが学べるの？

いわゆるデジタル人材のひとつとされる「ビジネスデザイナー」という職種について、実際に働いている人に聞いてみた動画だよ。

ビジネスデザイナーは、「DX白書2023」にも「デジタル事業に対応する人材」の7職種のひとつにあげられていて、「デジタル事業（マーケティング含む）の企画・立案・推進等を担う人材」とされている注目の職種だ。

でも、その仕事について詳しく説明しているものはほとんどなかった。実際にそういう肩書で働いている人も少ないかもしれない。なので、こういう動画は本当に貴重だ。

その方は、ビジネスデザイナーの「役割」をどういうふうに説明しているの？

「簡単に言うと、こうなったらいいなってアイデアを生み出して、仲間を募って具体的に形にしていく。さらに、それをビジネスとして世に出していくまでをリードしていく人だと思ってます」と言っているよ。

なるほど。プロデューサー的な役割なんだね。

ビジネスデザイナーは、経営課題や事業戦略を踏まえて、それを実現するための製品・サービスを企画し、実際に開発し、製造し、マーケティングをして世に出していくわけだから、組織横断的な動きになるのが当たり前だ。

でも、「現場が強い会社」というか、縄張り意識が強くて縦割り思考の人たちには、そういう動きって好まれないんじゃないか、ということが気になる。社長が上から指示しても言うことを聞かないくらいだから。

「自社には必要ない」「わからない」が1割ずつある現状

確かに、旧来型の組織の会社は、新しいものを生み出すために裁量をもって自由に動く人って嫌われがちだ。

製造業的な組織では、各プロセスを分業化して、お互いに干渉しないのがよしとされるからね。

「DX白書2023」の調査では、ビジネスデザイナーについて「やや不足している」「大幅に不足している」を合わせると約7割にのぼっているけど、彼らの「役割」を明確に理解した上でそう回答しているのだろうか。

実際、「自社には必要ない」「わからない」という回答もそれぞれ1割ずつあるし、仕事の中身がよく分かっていなくて「ビジネスデザイナーという肩書はありません。その仕事なら課長の通常業務としてやってますから」みたいな会社も少なくないんじゃないだろうか。

課長や部長といったマネジメントのラインがガッチリ固い会社で、デジタル人材が育ったり活躍したりできるんだろうか、という点は気になる。

専門職種よりマネジメント職の方が偉いとか待遇がいいとかいう組織では、ビジネスデザイナーみたいな人が自由に動けないし、デジタル人材なんて育たないよ。

会社の業績向上とか事業の持続可能性とか、何より新しい「顧客価値」を生み出すために、柔軟な発想で組織をリードして動かしていける人を「ビジネスデザイナー」と呼び、明確に肩書をつけてそういう役割を果たしてもらうことが大事だ。

デジタル以前に、過去の成功体験を盾に「うちの仕事の領域を侵すな」と頑なな態度を取る職人気質の人が、会社の変革を妨げているかもしれない、ということだね。

動画に登場している方も、「ビジネスデザイナーになるためには」という問いに「これをやったらなれる、という職種ではない」としながら、「チャレンジしてみたら、もしかしてこうなのかなって考え続ける気持ちがマインドセットとしては重要」と言っている。

こういうフワッとした考え方って、古い組織では嫌われがちだけど、そういう人を許容して活躍してもらえる企業風土自体が、DXの成功には最も必要なんじゃないかな、と思ったよ。

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