ブリヂストンが取り組む「柔らかいロボット」とは何だ!? | NEXT DX LEADER

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この動画で学べること

  • 世界最大のタイヤメーカー・ブリヂストンの「ソフトロボティクス」の概要が学べる。
  • 物流業界のDXを実現する「ゴム人口筋肉」の事例を見ることができる。

こんな人におすすめ!

  • 物流業界のDXを考えているけど、自動化できない工程があると困っていた人。
  • 従来のロボットハンドではできないピッキングをどう実現するか悩んでいる人。
  • 最先端のロボット技術について興味のある人。

「ゴム人工筋肉」技術でロボットハンドを実現

DXを学びたい男性
この動画ではどんなことが学べるの?
DXに詳しいロボット
世界最大のタイヤメーカーであるブリヂストンが開発する、ゴムの力を使った「ソフトロボティクス」について紹介しているよ。

ソフトロボティクスとは、要するに「柔らかいロボット」のことで、ブリヂストンのラバーアクチュエーター(ゴム人工筋肉)技術を用いて、多種多様なモノを「いい感じ」につかむことができる。

AI画像認識と組み合わせることで、いろんな大きさ、重さ、硬さのものを、ひとつのロボットハンドでピッキングできるようになると、職場の人手不足や、コロナをきっかけとした非接触のニーズに応えることができる。
DXを学びたい男性
そのゴム人口筋肉って、どういう原理になっているの?
DXに詳しいロボット
ブリヂストンの企業サイトによると、高強度繊維のスリーブで巻いたゴムチューブの中に空気や油などを入れて圧力を加えると、筋肉のように収縮する。その際に生まれる力を使って動作するものだ。

ゴム人口筋肉は「柔らかい」「衝撃に強い」「繊細かつダイナミックな動きができる」「水に強い」「軽くて力持ち」という特徴がある。また、ゴムチューブに金属の板を埋め込むことで動きの方向を制御し、ソフトロボットハンドとしてモノをつかめるようになるというわけだ。

“強さ”と“柔らかさ”を兼ね備えた「第3の手」

DXを学びたい男性
作動させるにはAI画像認識も必要だし、デジタル技術を使って工程を自動化することなどを考えると、DXを支える技術のひとつといえそうだね。
DXに詳しいロボット
ブリヂストンは、この技術を使うと、人の手でもロボットハンドでもない“強さ”と“柔らかさ”を兼ね備えた「第3の手」が実現すると言っているね。

一見するとアナログだけど、デジタル技術だって、アナログな世界との接点を馴染ませないと実際の活用に結びつかないものって、意外とたくさんあるんじゃないかな。そう考えると、こういう「ゴム人工筋肉」みたいな技術は重要になっていく可能性がある。
DXを学びたい男性
ゴム製品ということは、ブリヂストンの従来の強みを生かしているんだろうね。
DXに詳しいロボット
そう。ラバーアクチュエーターのチューブは、ブリヂストンの油圧ホースやタイヤのゴムの技術を応用して開発されたもので、繊維部分もタイヤの内部にある有機繊維コードの技術が使われているという。ひとことでゴムといっても、何万種類もあるらしい。

ブリヂストンは、このラバーアクチュエーターを使ったソフトロボットハンドを、2022年11月からレンタル受付開始すると報じられている。AI画像認識技術とのパッケージ提供も可能ということで、「物流のDX」を考えている企業は興味を示しているのではないだろうか。

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YouTube:【ブリヂストン ソフトロボットハンド × AI画像認識】 ピースピッキングロボットシステム - トータルピッキング編

考察記事執筆:NDX編集部

【ブリヂストン ソフトロボットハンド × AI画像認識】 ピースピッキングロボットシステム - トータルピッキング編の再生回数推移