この動画で学べること
- 新潟県燕市の製造業をつなぐ「共用クラウドSFTC」の概要が分かる。
こんな人におすすめ!
- 受発注業務が電話とFAXで行われていることに悩む地方の製造業の経営者。
- 受発注業務のデジタル化で大幅な業務改善を図りたいと考えている企業の担当者。
FAXを見て「これ何ですか?」
この動画ではどんなことが学べるの?
新潟県燕市で取り組まれている「燕版共用クラウドSFTC」(Smart Factory Tsubame Cloud)の概要が分かるよ。SFTCというのは、市内の企業が受発注や納期確認、製造進捗などの情報を、企業間で共有するためのクラウドサービスだという。
なぜ市内の企業で情報を共有するしくみが作ったの?
燕市は金属加工産業で世界的に有名だけど、ひとつの製品を作るために複数の会社の工場に渡って連携する必要がある。そして製品が会社を渡るたびに書類が発生し、それをFAXで送らなければならなかったという。
各企業では生産機械や生産方法を近代化して生産性を上げようと工夫しているのに、連携するところがボトルネックとなっていてスピードアップが図れない。この点が今後のデジタル社会の中で弱みになってしまうと考えた市内の会社が、市とともに構築したのがSFTCというわけ。
各企業では生産機械や生産方法を近代化して生産性を上げようと工夫しているのに、連携するところがボトルネックとなっていてスピードアップが図れない。この点が今後のデジタル社会の中で弱みになってしまうと考えた市内の会社が、市とともに構築したのがSFTCというわけ。
どういうきっかけで危機感が刺激されたんだろう。
動画では市内の信越ワークスの例が紹介されていたけど、カンボジアから来たインターンの学生がFAXを見て「これなんですか?」と尋ねたらしい。そして、FAXで送る紙をプリントするパソコンがインターネットに接続されていないことに驚いた。
そこで、自社がいかにデジタル化に遅れているか気づいた社長は「いまどきの考え方、やり方に変えないと会社がもたない」と、社内システムや社外連携などを構築しているとのことだ。
そこで、自社がいかにデジタル化に遅れているか気づいた社長は「いまどきの考え方、やり方に変えないと会社がもたない」と、社内システムや社外連携などを構築しているとのことだ。
さまざまな情報を共有し、県外や海外とも連携
共用クラウドを使うには、社内のシステムの整備も必要になるだろうね。クラウドはどんなしくみになっているの?
まずは受発注の情報を共有しているという。クラウドを介して取引に必要な情報を企業間でリアルタイムに共有できるようになると、紙の伝票の作成や管理が不要となる。
また、これまでの発注業務は伝票形式が担当者等によってバラバラで属人化していたけど、これを統一することでミスが防げるし、発注情報のデータベース化で納期情報などが即座に検索できるようになって大量の紙から探す手間が省ける。ペーパーレス化によるコスト削減効果もある。
こういったことを積み重ねて、信越ワークスでは受発注業務の80%削減を目指している。
また、これまでの発注業務は伝票形式が担当者等によってバラバラで属人化していたけど、これを統一することでミスが防げるし、発注情報のデータベース化で納期情報などが即座に検索できるようになって大量の紙から探す手間が省ける。ペーパーレス化によるコスト削減効果もある。
こういったことを積み重ねて、信越ワークスでは受発注業務の80%削減を目指している。
これまで当たり前だった仕事が大きく変わっただろうね。
システム構築に携わった株式会社ウイングの取締役によると、SFTCには受発注の項目だけでなく、機械の設備状況や稼働状況など企業間でやり取りしたい項目を自由に設定できる機能があるという。
それを使えば、企業内で管理している進捗状況が企業間で見えるようになり、お互いの製造のスピード感や納期が一気通貫で見られるようになって、システムを使っている燕市の製造業全体の生産性の向上につなげられるのではないか、と言っている。
また、SFTCは国が策定した「中小企業共通EDI」という仕様に沿って作られているので、今後はこのシステムの利用を燕市内だけでなく、県内、県外、海外に広げていくことで、取引のデジタル化が進めやすくなるのでは、ということだ。楽しみだね。
それを使えば、企業内で管理している進捗状況が企業間で見えるようになり、お互いの製造のスピード感や納期が一気通貫で見られるようになって、システムを使っている燕市の製造業全体の生産性の向上につなげられるのではないか、と言っている。
また、SFTCは国が策定した「中小企業共通EDI」という仕様に沿って作られているので、今後はこのシステムの利用を燕市内だけでなく、県内、県外、海外に広げていくことで、取引のデジタル化が進めやすくなるのでは、ということだ。楽しみだね。
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