この動画で学べること
- 情報システムの内製化で知られる星野リゾートの取り組み経緯が分かる。
- システム内製化に携わった当事者の生の声が聞ける。
こんな人におすすめ!
- DXを本格的に推進したいが、無駄なお金は払いたくないと考えている経営者。
- 「ひとり情シス」で頑張っているけど、そろそろ組織を作りたいと願うエンジニア。
- 情報システムの外注で失敗を繰り返しているが、改善の見込みがないと悩む担当者。
「新機能を毎週リリース」で実績アピール
この動画ではどんなことが学べるの?
「情報システムの内製化」を進めていることで知られる株式会社星野リゾートの情報システムグループのスタッフの生の声が聞けるよ。かなり詳しい内情まで聞けるので、ぜひ動画を実際に見てみてほしい。
グループディレクターの久本英司さんは、以前は「ひとり情シス」として、社外のパートナー会社を使ってシステムを作っていた人だ。
それが、現シニアアーキテクトの藤井崇介さんを引き入れ、「毎週ひとつ新機能をリリースする」タスクをこなしてもらう中で社内の信頼を得て、1年前に30人ほどだった情報システムグループが、いまでは56人に増え、2年後には70人体制にしていきたいという。
グループディレクターの久本英司さんは、以前は「ひとり情シス」として、社外のパートナー会社を使ってシステムを作っていた人だ。
それが、現シニアアーキテクトの藤井崇介さんを引き入れ、「毎週ひとつ新機能をリリースする」タスクをこなしてもらう中で社内の信頼を得て、1年前に30人ほどだった情報システムグループが、いまでは56人に増え、2年後には70人体制にしていきたいという。
それはすごいね。なぜ内製化に踏み込んだの?
突き詰めていうと、世の中の変化が早くなっているということと、変化に対応して情報システムもタイムリーに作ることが要求されるようになってきたことだ。
外注している時代には、何かひとつ機能を追加したいときにも、いちいち見積もりを取らなければならないし、作ったシステムがうまく動かなかったりしたときも、タイムリーに作り直せない。改善費用の予算がなかなか降りなかったりする。
でもいまでは、社外に発注する見積書を作成する必要もない。「こういう組織を作っていくと、これくらいの費用がかかります」という承認をもらって、あとは組織の予算の中で判断するようになったそうだ。
外注している時代には、何かひとつ機能を追加したいときにも、いちいち見積もりを取らなければならないし、作ったシステムがうまく動かなかったりしたときも、タイムリーに作り直せない。改善費用の予算がなかなか降りなかったりする。
でもいまでは、社外に発注する見積書を作成する必要もない。「こういう組織を作っていくと、これくらいの費用がかかります」という承認をもらって、あとは組織の予算の中で判断するようになったそうだ。
「どう作るか」を判断できる人を社内に持つ必要がある
うらやましいな。それはトップの星野さんの理解があったからなのかな。
いや、情報システムグループ構想以前に、藤井さんに入社してもらう時点ですら、星野代表に反対されたらしい。「うちはエンジニアの会社じゃないんだ」と言われたんだって。でも、ひとりでいいから、と押し切って、あとは実績を積み重ねていったという。
なぜ藤井さんが必要だったのかについて、久本さんは「会社や事業のことを分かった上で、実際に手を動かせるエンジニアの存在が必要」「“何を作りたいか”を基に“どう作るか”を判断できる人を社内に持つ必要がある」と言っている。
なぜ藤井さんが必要だったのかについて、久本さんは「会社や事業のことを分かった上で、実際に手を動かせるエンジニアの存在が必要」「“何を作りたいか”を基に“どう作るか”を判断できる人を社内に持つ必要がある」と言っている。
個別の要求事項に応えるだけでなく、要求を整理して「要件定義」を行い、ある程度のプログラミングは自分でできてしまう人、ということなのかな。
そういうことだろうね。あとは「将来こういう事業の発展がある」「こういう現場の状況がある」ということを想定したシステム作りも必要で、内製化ではそれに応えられる、という指摘も、なるほどと思った。
社外に発注するときの要件定義は、現時点で必要な用途を絞り込んだ開発になるけど、会社や事業がそのシステムを要求する背景を理解すると、こういう拡張性を持たせておいた方がいい、という話になるものだ。
社外に発注するときの要件定義は、現時点で必要な用途を絞り込んだ開発になるけど、会社や事業がそのシステムを要求する背景を理解すると、こういう拡張性を持たせておいた方がいい、という話になるものだ。
星野代表は「うちはエンジニアの会社じゃないんだ」と言ったらしいけど、DXの時代にはITシステム自体がサービスに大きな付加価値をつけるんだから、いまでは考え方をあらためているに違いない。
きっとそうだね。星野リゾートではコロナ禍においても、IoT技術を使った3密回避システム「大浴場IoT」を数週間で構築したり、現在ホテル業界で使っている分断されたシステムを統合する構想を練ったり、内製チームを作ったメリットを存分に発揮しているようだよ。
メールマガジン「NEXT DX LEADER」をメールでお届けします。 DX関係の最新記事、時事ネタなどをお送りする予定です。