この動画で学べること
- 製造業におけるIoT(モノのインターネット)の利用事例が分かる。
こんな人におすすめ!
- 技術承継できる後継者不足や人手不足に悩む製造業の経営者。
- IoT技術を使って生産性を上げたいと考えている会社の経営者。
マイクやセンサーで音の波形を分析
この動画ではどんなことが学べるの?
埼玉県川越市の大川製作所が、NTT東日本のサポートを得て、IoTによる「異音検知ソリューション」を確立した事例紹介だよ。このソリューションにより、これまで熟練の職人でなければ判断できなかった加工機の異常音を、機械でも検知できるようになった。
それはどういうメカニズムで行うの?
加工機の中で発生している「加工音」を録音し、それが正常な製品を作っている状態なのか、それとも不良品を作っている状態なのかを分析・検知し、異常の発生を予知できるようなソリューションだという。
加工音の分析を行うのはAI(人工知能)。熟練の職人の耳が、どれを正常、どれを異常と判断しているか、といった感覚的なものを、コンピュータに取り込んだという。
加工音の分析を行うのはAI(人工知能)。熟練の職人の耳が、どれを正常、どれを異常と判断しているか、といった感覚的なものを、コンピュータに取り込んだという。
機械にマイクやセンサーを取り付けて、音の波形を分析するわけだね。
マイクやセンサーと簡単に言うけど、旋盤加工機の内部で音を録るわけだから、油は飛び散るし、大きなエンジン音がする中で加工音を取り出さなければならないし、というわけで、さまざまな工夫が必要だったらしい。
そういう工夫を現場で試行錯誤しながら検証して、使えるものにしていくサービスをNTT東日本がやっていることが意外だね。
動画の中でも、大川製作所の代表が「大手企業で少し距離感のある会社だな、という印象でした」「身近でいろんな相談事っていうのを、こんなに身近にお話しできるっていうのは思ってなかった」と明かしている。
今後は総合的な「デジタルファクトリー」を目指す
IoTの取り組みとしては「異音検知ソリューション」というのは、かなりマイナーな領域のように思えるけど。
NTT東日本の担当者も、マイクやセンサーデバイスだけでなく、ローカル5Gや無線ネット通信、工場IoT化といったしくみを組み合わせて、機器の状態をスマホから遠隔で確認できる「スマートファクトリー」を目指すと言っている。
「異音検知ソリューション」は、あくまでその一部であると。
NTT東日本は「デジタルファクトリーを実現するIoTネットワーク」という別の動画で、クラウドにデータをあげる情報系ネットワーク(IT)と、機器を動かす制御系ネットワーク(OT)を融合する工場ネットワーク設計について説明している。
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