一般社団法人 日本統計学会が認定する「統計検定」のデータサイエンスコースのうち、最も初心者向けの「データサイエンス基礎（DS基礎）」について、試験の概要と注意点について解説しているよ。

2021年7月にできたばかりの検定なので、まだ情報はあまりなさそうだ。でも投稿者のぢゃぶやさんは、この検定を一発で合格しただけでなく優秀成績賞も取っているので、信頼できる内容と言えそうだよ。

まず、基礎といっても、やはりそれなりの準備が必要なので、きちんと事前の勉強をしていった方がよいことがわかる。出題範囲を体系的に勉強することで、データサイエンティストへの入り口に立つことができそうな検定試験だ。

検定のホームページを見ると「具体的なデータセットをコンピュータ上に提示して、目的に応じて、解析手法を選択し、表計算ソフトExcelによるデータの前処理から解析の実践、出力から必要な情報を適切に読み取る一連の能力」とある。

試験は、ほぼ全問記述式で、問題文の空白部分に数値などを入れるんだけど、その数値を求めるためにExcelを使う必要がある。実質的に統計の基礎的な知識と、Excelを使いこなせるスキルが求められる。

そうではなく、ぢゃぶやさんによると「都道府県別の女性の社会進出の評価をする問題」や「ある商品がどんな客層によく売れているかの評価」「工場の品質データから不良率の推定をする問題」といったものが出たらしい。

つまり「事業への実用性をものすごく意識した試験問題」ということだね。関数を覚えているかどうかを確認するクイズより一歩進んだ内容になっている。

大問1問あたり小問5問程度、90分の試験時間中に小問45分に答えるので、1問あたり2分と短い時間でどんどん解いていかなければならない。

学習範囲については検定のホームページを見てもらいたいけど、「Z変換による標準化」「散布図」「ヒストグラム」「平均標準偏差」「分散」「四分位数」「寄与率」「回帰係数」などの専門的な言葉が並んでいて、ややとっつきにくそうではある。

ぢゃぶやさんは数学検定一級に合格し、数学講師もしている人だけど、動画で「試験を通じてこのデータサイエンスという分野に対してさらに興味が深まった」「統計に基づいて正しく解析をしていくと、意外と直感とは異なる事実がわかるっていうのが、このデータサイエンスの面白いところ」と言っている。

会場に置かれたパソコンを使って回答する「CBT（Computer Based Testing）方式」だけど、分からないことをGoogleで検索することなどはできないので、「必要なExcel関数は綴りまで正確に覚える」必要がある。

ただ、関数さえ正しく入力すれば、カッコ内にどんな値を入力すればいいかのヒントが表示されるのは、一般のパソコンのExcelでも同じなので、そこは安心できそうだ。その他、受験にあたって注意すべき点は動画を見てほしい。