“幽霊が出る”介護施設「無人のベッドからコールが鳴ったり……。“出る”と話題になりどんどん人が辞めていく」
50代女性は、まだ中学生だった頃に不思議な体験をしたという。
「夜に近くの自販機までジュースを買いに行きました。街灯のぼんやりした灯の下に近所のお婆さんがいました。こんな夜にどうしたのかな?と思いながら、『こんばんは』と声をかけましたが返事はありませんでした。聞こえなかったかなと気にしなかったのですが……」
街灯の下にいるお婆さんの姿に違和感を覚えながらもジュースを買った女性。しかし帰り道に気づいてしまった。
「帰り道、気づいたのです。お婆さんは1か月ほど前に亡くなっていたことを……。不思議そうな顔をしてずっと私を見ていたお婆さんの姿、今でも忘れられません。膝から下は見えませんでした」
お婆さんは自分が亡くなったことに気づいていなかったのだろうか。それとも、亡くなっている自分の姿が見える女性に対して、不思議そうな顔をしたのだろうか。
「入り口の引き戸がいきなりバン!と閉まり……」
3か所の介護施設で働いていたことがある50代女性。その施設ではさまざまな不思議な現象が起こった。
「無人のベッドからコールが鳴ったり、誰もいないのにエレベーターが開いたり。エレベーターはそばに人がいると反応し、『危ないのでエレベーターの入り口に立たないでください』という警告音が流れるのですが、誰もいないのに何度も流れるという事もありました」
説明のつかない現象が日々起きていた施設。ベッドのコールやエレベーターは、「見えない何かの気配」を感じ取っていたのかもしれない。中でも、ある1か所の施設が特におかしかったようだ。
「ある施設で、『この部屋とこの部屋は出る』と職員の間で話題になりました。私も誰も入居者がいないその部屋に入った時に、入り口の引き戸がいきなりバン!と閉まり、また開けても勢いよく閉まるということがありました」
またティールームでは、“人がいるような音”がしたこともあったという。
「その施設は職員がどんどん辞め、結局私も突発性難聴になり辞めました」
こうした現象が幽霊の仕業なのかはわからないが、不気味な出来事が続くと従業員も働き続ける気持ちを削がれてしまう。立て続けに人が辞める職場には、ブラック企業だけでなく、こうした不思議な理由もあるのかもしれない。
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