「ゲームでヒーラーやる奴、何が楽しいの?」という素朴な疑問に言いたい「ロールプレイも楽しいよ」という意見 | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

「ゲームでヒーラーやる奴、何が楽しいの?」という素朴な疑問に言いたい「ロールプレイも楽しいよ」という意見

5ちゃんねるに先日、ゲームの楽しみ方の根幹に密接に関与する話題が挙がっていた。「『ヒーラーやってる奴は何が楽しいの?』←これ」ってのがそのスレッドだ。スレ主は「いうほどヒーラーつまらんか?」と書き込んでいるため、ヒーラー、つまり回復を引き受ける役割については肯定派と思われる。

ゲームシステム的にはヒーラーが実質不要ってタイトルも実は多い。攻撃、防御、回復を自分だけで何とかできるという作品の方が多い。しかし、それでも敢えてヒーラーとして活躍できる余地が残されているものもあって、こういうのが僕は好きだし、嬉しいのだ。

みんながみんな勇者だと全然面白くないし個性も弱くなる。

全員が競うように最強の聖剣で斬りかかるだけのゲームなんて面白くもなんともない。

変わり種が何人かいて、そういうのと一緒に遊ぶ方が絶対にいい。それに、攻撃役にしたってヒーラーがいるから、自分のHPを気にせずに「ガンガンいこうぜ」ができるわけだし。

効率追求だけがゲームではない

ヒーラーが明確な役割を持っているゲームってなると、今はオンラインで複数のプレイヤーがパーティーを組んで遊ぶ系のタイトルだろう。『ファイナルファンタジー』シリーズは、オンラインでも文字通り白魔道士がその立場にあるし、似たようなポストって大体どのゲームにも実装されている。

みんながみんな好き勝手に敵に斬りかかりたいわけでもないし、パーティーのHPに気を遣って援護して遊びたいって人もいるわけなので、こういう役割分担は必要なもの。適所に適材を得ることで、パフォーマンスは上がる。これは仕事もゲームも同じことで、適正に見合ったジョブがヒーラーなら、それをするべきなのだ。

もっとも、それだけだったらただゲームの世界で効率的な攻略をするためだけの役割分担。これじゃあ味気ないという気がする。

一方、ヒーラーをやっている人の全員が、効率を重んじてヒーラーになっているわけでもない。そこには当人の思いと言うか、ゲームの中での立ち位置を考えた上でのこだわりが隠れていることだってある。

例えば、僕はリリース以来ベゼスダの『fallout76』を継続的に遊んでいるが、ちょっと前のアップデートで即席パーティが簡単に組めるようになった。強い古参も多いので、僕はもっぱら回復役に従事しているが、その本当の理由はロールプレイにある。

僕の使っているキャラクターは白衣を装備していて、攻撃することでメンバーを回復させる効果のついた銃が主力。装着しているスキルも、自分が回復することでチームの面々も回復するというものだし、徹頭徹尾”回復”染めにしているのだ。

これ、あのゲームの世界では、「元々医者になりたかった人間ですよ」という個人的なロールプレイなのである。

自分に課した設定と、それに見合う活躍が出来るような装備で固めることで、見た目も中身も完全にヒーラーとして成り立つ。住居だって病院のすぐそばに建てているし、NPCの同居人もモグリの医者だ。こういう設定を固めて遊ぶことで、ゲームはますます妄想力を伴って面白くなる。

「ヒーラーなんて……」と思っちゃう人がいるのは分かるが、そういう人は勇者だけのチームで攻略すればいい。でも、いるんだかいないんだか分からない、微妙な活躍具合のキャラでもそこにこだわりとロールプレイの意図が見え隠れしたのなら、肯定しないまでもそっとしておく方がいいんじゃないかと思う。

みんながみんな、攻略wikiを見てさっさとクリアしたり、エンドコンテンツをやり込むと、結局すぐに飽きちゃうよ。せっかく作り込まれた世界観のゲームを遊ぶんなら、自分自身そこで用意された道具を使ってロールプレイをするってのも、素敵なことではないだろうか。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ