そもそもギャンブルで儲かろうってのが土台無理な話というのが、世間一般の常識。そしてパチンコパチスロ依存症の人たちだって、そんなことは頭では理解できているはず。

はじめに、その証拠となる依存症の人の発言をちょっと紹介したい。

「パチンコで負けてばかりなのに毎日パチンコをしてしまいます。パチンコ依存しているようです。今月で既に30万以上負けています。このままだと残り少ない自分の貯金も全て使い果たし、最悪借金までしてしまいます。本当にまずい状態なのに又明日の朝パチンコ屋へ行ってしまいます」

と、相当限界に近い依存に陥っているこの声は、ガールズちゃんねるにある「パチンコをやめたい」というトピックに見られる書き込みだ。

これを書いた人は、貯金をほぼパチンコだけで使い潰してしまい、今なおもパチンコへ執着しており、借金までしそうになっているという。

酷い状態だが、とにかく現時点で借金をしていないってのは不幸中の幸いだ。つまり、この人の頭の中にはしっかりと「さすがにギャンブルが理由での借金はちょっと」という理性がまだ生きているわけである。

僕の知っている、まだギリ人間の心を保っているギャンブル依存の人たちの話をすると、やっぱり本当に依存を自覚している人って借金はしないのである。なぜなら、返すアテがなくなることが自分ですぐに理解できるからだ。僕もそう。借金はしない。返せなくなるに決まってるから。

だから消費者金融なんか絶対利用しないって決めている。その鉄の掟は、今年でパチンコホールに出入りして20年経過する今もしっかり遵守している。どうせ返せなくなるんだから、借りちゃダメなのだ。

これを意識しているだけで、まず最悪の事態は防げる。どんなに負けてもそれは自分の有する資産の範囲内での話なのだから。

逆にドツボにハマる人ってのは、消費者金融だの、アプリローンだのを手にしてしまっている。こういうのはパチンコをやめるやめない以前の問題で、自滅の可能性が高まるだけなので、もしもこういうものを所有しているって人はすぐ手放そう。そんで甘えてないで返済に邁進しよう。返す金も返さずパチンコしたって、勝てないって。

お金を貸してくれる友達を切ろう！

もう一つ、ギャンブルに依存しちゃってる人が持っている余計なモノとして、「お金を貸してくれる友人」が挙げられる。こういう人が周りにいると、「いざとなったらアイツに金を借りればとりあえずなんとかなるべ」という邪心を招いてしまうことになる。

だからもしもそういう友達がいる場合は、もう金輪際一切利用できないように、疎遠になっちまおう！ギャンブル依存の人間に優しくしてくれる友達は素晴らしいけど、そういうのが身近にいるとギャンブル依存症の人間はどんどん甘えて怠惰になってしまう。そのうちに、友達が貸してくれるのが当たり前だとか思うようになってしまう。

人間、そうなっちゃあ終わりです。だからそういう優しい友達を、これ以上利用しないためにも関係を切って疎遠になり、自分の退路を断つ！これぐらいしないと、パチンコなんてやめられないんじゃなかろうか。

まあ、そうは言っても普通は月に30万も負けないはずだし、これはあくまでも「やばい、もう借金してでもパチンコしないと死にそう！」という終わってる状態の人に向けたアドバイスだけど。

パチンコをやらない人間がパチンコをやる人間よりお金持ちというケースが多い理由。それは、パチンコをやらない、やる暇もないからである。

ほかのことで忙しくしよう！

パチンコをやめたいのにやめられない。そんな人たちのほぼ全員が持っているもの。それは有り余る時間だ。言い方を変えれば、依存症の人はパチンコをしていられるぐらい無駄に時間が余っているのである。

なので僕なんかはちょっとでもその時間を減らすために仕事もするし、他にもいくつか趣味を持つようになったし、パチンコホールに行く以前からやっていた趣味もずっと継続させている。時間がなければパチンコホールでのんびり打つという選択肢が出て来なくなるので、これは非常にいい作戦になるぞ！

いっぱい趣味を持って、友達とも積極的に遊びに行ったりして、パチンコホールに何時間も滞在していられない状況を作るのだ。そうするとパチンコ自体はやめられずとも、パチンコで失うお金は絶対減る。クソ暇で、やることがないから朝から晩までパチンコをするというようなことを避けるための、これは自衛手段だ。

第一に借金をしない。第二にお金を貸してくれるような、自分に激アマな友達を切る。第三に無駄な時間そのものをなくす。

この三本柱の全部でなくても、うち二つぐらいを複合させて意識するだけでも、随分パチンコとの距離は適正になるはずだ。特に一番は時間かな。クソ負けてる人ってマジで朝から晩まで毎日打ってるような人ばっかりだし。