先日も、5ちゃんねるに「パチンコ依存症でツライ」というスレッドが立っていた。スレ主も典型的な依存症なんだけど、状況がかなりマズかった。なんと子供がいる親という立場なのに、依存症なのだ。

「ツライ悲しい情けない。息子がプレステ5欲しがってるから買わないとダメなのにその金おろすたびにパチンコ行ってる」

と、このように惨状を書き込んでいる。

この人は今年既に45万も負けているとも書き込んでいる。まだ2月なのにこのペース。仕事は僕と同じく自営業で、毎日1～2時間ほど暇があるというので、それでパチンコホールに行く癖がついたようだ。

そうそう、自営業ってパチンコとの親和性が高くてヤバいんだよね。こうして短時間でも毎日負けていると、45万マイナスになるのが今のパチンコ・パチスロの怖いところである。

特に近年はスマパチといって、大当たり確率がやや低いものも出るようになった。スマスロはスマスロでメダルは不要だがコイン単価が高く、ハイリスクハイリターン狙いの機種も増えている。ユーザーに大博打をさせたがる機種が増えたと言ってもいい。

そういう機種を打つと初当たりまでの初期投資はこれまで以上に増えるので、必然と支出も増える。当てたからと言って爆連するわけでもない、というのは従来の機種と変わらない……。

それにしても、お子さんがPS5を欲しがっているのに、これを購入するためのお金をおろすたびにホールに行くってのはなかなか重症だ。「おろすたびに」ってことは何度もこれを繰り返しているってことになる。もういっそ代引きで注文して自宅で決済したほうが良くない？　と思っちゃうよね。これじゃあ子供はいつまでもゲームで遊べないし。

「遊びたくないのに、足が勝手にホールへ…」パチンコ依存はしんどいのだ！

こういう親を世間ではクズと呼ぶのだろうが、僕としてはどっかしら哀れというか、可哀想に思えてくる。

自分も依存症の自覚があるからどうしても肩入れするってのもあるが、この人は別に、パチンコをしたくてしたくてたまらないわけでもなさそうなのだ。というのも、スレッドには「行きたくないのにスマホ開けばパチンコの広告だらけでツライ」とか「ギャンブル依存症はツライ。こんなにお金ジャブジャブ消えるものに依存したくない」などと書き込んでもいるからである。

僕もしょっちゅうホールに行くが、やっぱり毎回ホールに向かうときって憂鬱なんだよね。
「こんなことがいつまでも続いてもしょうがないんだよなぁ」とか「今日もどうせ天井だろうな」とか「連日ホールに行って遊んでて。店員からはニートとか生活保護不正受給者とか思われてそうだな」とか思っちゃう。

さらに、別に全然楽しくもないんだよね。ただこれまでたまたまなんか知らんけど勝ってるから行ってるだけで。苦痛をおぼえながら打つことも多い。「なんでこんなことをしているんだろう」と思いながら打つのである。

スレ主は僕と違って荒い勝負をすることが前提の機種ばかりを打っているのか、勝ててない。だけど状況は僕とそんなに変わらない。さっき書いたように、僕は負けず嫌いではないから、ちょっと負けると嫌になってホールから足が遠のく。恐らくそれで助かっている。

やっぱりどっちも依存症だから、行きたくないのに行っちゃうって気持ちは本当によく分かるんだよなぁ。でもなぁ。流石に子供がいるのに今年に入って既に45万も無駄金を使っているってのは問題だよなぁ。PS5何台買えたんだって話になるし。

とりあえず、子供にゲームは買ってあげた方がいいよね、一刻も早く。パチンコホールはいつでも行けるが、子供ってどうせ一瞬で大きくなるし。子供の頃に欲しいものを焦らされ続けると、大人になった時に自制心が乏しい、僕みたいな無駄遣いギャンブル依存症男になる可能性もある。

我が子が将来、卑屈で卑しい、お金の使い方がおかしい人間にならないためには、子供の頃にある程度の贅沢はさせておくべきだと思う。