「X JAPAN」hideさん事務所が墓参りのマナー違反に苦言 「ご実家への訪問はご遠慮ください」「墓石に酒をかけることは禁止」
X JAPANのギタリストhideさんが亡くなって、5月2日で26年が経つ。今も神奈川県にあるお墓にはたくさんのファンが訪れている。そうした中、hideさんの所属事務所、ヘッドワックスオーガナイゼーションは4月29日、Xに「hideお墓参りについてのお願い」を投稿。供花やお供え物を持ってこないで欲しいと訴えた。
「昨今、以前にも増して多くの方がお参りに訪れ、供花やお供え物(食品や飲料、タバコなど)をご持参いただいており、瓶が割れる、香炉が焼けるなどの事例が発生したこともございました」
hideさんの弟も墓石が変色していると被害を訴えていたが…
hideさんの弟で同事務所の代表取締役である松本裕士さんも、昨年11月に同様の被害を自身のXで報告していた。投稿によると、お墓にはお酒やジュースの缶や瓶が蓋の開いた状態でたくさん置かれているという。また、開いていない缶も破裂し、瓶は割れ、その結果、大量の虫が集まっているそうだ。墓石に付着したお酒やジュースの着色がとれないと嘆いていた。
事務所は今回Xで、日本語と英語で次のように呼びかけている。
「<お願い>
たくさんの方がご来園されますので「供花(お花)」「お供物(お供え/プレゼント)」のご持参はご遠慮ください墓石が変色してしまいますので、墓石に酒、お水などをかけることは禁止させていただきます
多数の方がお越しいただくため「香炉(こうろ)」が焼けてしまいますので、お線香、タバコのお供えは禁止とさせていただきます
霊園をご利用の一般の方のご迷惑になりますので、墓前での大声での会話はお控えください」
また、「hideご実家への訪問はご遠慮ください」とも要望している。
「hideのご両親はご高齢でありファンの方がご来訪される度にご挨拶やおもてなしなどご対応いただくこととなり、大変なご負担になります。またhideのご実家は、現在、ご両親が生活されている『ご自宅』でありプライベートな場所です。ご近隣の方へのご迷惑にもなりかねません」
かつてhideさんのファンといえば、マナーが良いことで知られていた。1998年5月8日に築地本願寺で行われたhideさんの告別式では、参列した5万人のファンが整然と並んでいた。それだけでなく、道端のゴミを拾い、行列の後片付けをしていたと当時話題になった。
命日の5月2日にはいつも以上に混雑するだろう。hideさんの大好きだったお酒を片手にhideさんの遺してくれた音楽を聴いて、静かに悼む――。そんな過ごし方をしてみてもいいのではないだろうか。