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「香典を開けると10円でした」父の死後、叔母の嫌がらせに苦しめられた母娘

画像はイメージ

誰かの死後、遺産を巡って身内同士が争うのはよく聞く話。東京都に住む40代後半の女性(医療・福祉・介護/年収250万円)だ。父親が亡くなった際、女性と母親は、父の妹である叔母から悪質な嫌がらせを受けた。象徴的なのは香典の額で、

「香典を後に開けると10円でした」

というから驚きだ。いっそカラよりも悪意を感じる中身だが、実は叔母は、兄(女性にとっては父)の財産にかなり執着していたようなのだ。

最後の父との対面で「私の母親の悪口を言い出しました」

女性の父の葬儀には、もちろん叔母も参列していた。問題は「最後の父との対面、お棺を閉める時」のことだった。故人との別れを惜しみ、誰もがしんみりするはずの場面でなんと叔母が

「私の母親の悪口を言い出しました」

というのだ。女性も最初は黙っていたというが、「さすがにずっと(悪口を)言っており、葬儀の係の方も表情が強張っていました」と最悪の場面を振り返る。ついに女性は「お口がすぎますよ」と一言申し上げたというが……。

「『誰に向かって言っているんだ!』と、叔母は私に言い放ち、終始にらみつけてきました」

と叔母は逆ギレ。そして、前述のとおり葬儀後には「香典が10円」だったことが判明した。

「どうやら母に(父の)お金が行くのが嫌だったようです」

と女性は推測している。

また、叔母は「父に渡したお金を返せ」と要求し、すでに名義変更していた土地を渡すように言ってきた。土地は母か娘の名義になっていたのだろう。警察にも相談し、「関与しなくてよい」と助言されたようだが、結局「母のためにも叔母を遠ざけたいため」お金を渡したという。

結局、土地も無償で渡したというが、その際、

「母には一切近づかないように契約を交わしました」

と母を守る形で決着したそう。実は女性の母親は、「父の生前から嫌がらせを受け怯えて暮らしていた」ようだという。女性は一人暮らしの母のため、叔母たちとは「キレイさっぱりと」縁を切るほうを選んだのだ。最後に

「あんなに仲良くしていたのに、人はお金が絡むと変わるものなんですね。学びました」

と寂しげに思いを吐露していた。

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