ペットの死に際、飼い主なら看取るべき? マツコは「見ないでいることも選択肢のひとつ」
最期は腕の中だったというから、若林は愛犬の死に際を看取ったというわけだ。泣きながら若林はこう話す。
「でも言われたんだよね。(死ぬところを)見たくないなら、病院に預けるのもひとつの手だよって。『それを見て引きずっちゃう人もいっぱいいるから、見ないでいることも飼い主の選択肢のひとつなんじゃない? 生きてくのはアナタなんだから』ってマツコさんに言われた」
家族同然に一緒に過ごしたペットなのだから、最期まで看取るのが飼い主としての責任だ、と感じる人もいるかもしれない。看取らないことを「逃げ」と捉える人もいるかもしれない。しかし「生きてくのはアナタなんだから」というマツコの言葉は重く、優しい。
最期を看取ることで、より一層深刻なペットロスに陥る人がいると聞く。もし友人がペットを亡くしそうなときに「立ち直れそうにない」と不安がっていたら、筆者もマツコと同じことを口にするだろう。友人が悲しみに暮れる日々を過ごすのは可哀想過ぎるから。
「苦しんでいる姿が脳裏に」と悩む人もいる
結局は「覚悟を決めなきゃいけなかった」とドルちゃんを看取った若林。「毎日こうやってジメジメ泣いてんの」とつぶやく様子は見ていて、とても切なかった。
ネットの悩み投稿サイトには「ペットロスで辛すぎる」という声が多数投稿されている。看取った人は「最後の瞬間まで見守れて良かった」という一方で、「苦しんでいる姿が脳裏にこびりついて離れない」と深刻に訴える人も。
また看取ることができなかった人が、それを後悔していることも多い。――「生きていくのはアナタ」。マツコのその言葉を受けた上で、ペットの最期をどうすべきか、じっくり考えてみたい。正解はない。答えは個人個人で違っていい、と思う。
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