車内で飲食していい電車・そうじゃない電車の違いは? 「トイレのある電車はOK」「東京の通勤電車で食べてる人もいる」
天気のいい日に電車通勤をしていると「このままどこかで駅弁買って、どこかに行きたいなあ」と思うことはないだろうか。電車で旅行に向かうとき、当然のように「駅弁を食べるか否か」を考えてしまう。翻訳家でエッセイストの渡辺由佳里さんは4月4日、ツイッターに
「外国人が日本で悩むローカル・ルールのひとつが、『お弁当を食べてもよい電車とそうでない電車の違いとは?』なんですよね」
とつぶやいた。同日、cakesに掲載された「新幹線でしかられたくない! マナーの限界に悩む前に」という渡辺さんのコラムに関連した内容だ。
このコラムには日本と外国の例を挙げ、「自分のルールが世界のルールだと思い込んでしまう」ことについて書かれている。海外在住者である渡辺さんは、帰国したときに日本の「暗黙の了解」や「ローカル・ルール」を忘れてしまうことがあるといい、「自覚なしに掟を破っていたかもしれない」と青ざめたという。
地方出身者「電車に乗る=おやつやお弁当を食べる、だと思っていた」
渡辺さんのツイートはトゥギャッターでも取り上げられて話題に。「お弁当を食べても良い電車とそうでない電車の違い」も、「暗黙の了解」のひとつだろう。ツイッターでは「暗黙の了解、難しすぎ!」という声が非常に多く寄せられていた。
「私もその区別がわからなくて、数年前電車内でパンを食べていたら注意されて驚いた覚えがあります」
「飲食禁止なら優先席のマークの横あたりにこの電車飲食禁止なって貼っといてよ」
何も全電車内でお弁当を食べてはいけないわけではない。新幹線などで駅弁を食べることを楽しみにしている人も多いだろうし、ローカル線でも車内飲食が日常的に行われている路線もあるという。
「『お弁当を食べてはいけないタイプの電車』が存在しない地方都市で育ったので、『電車に乗る=おやつやお弁当を食べる』だと思っていました」
「田舎なので(略)普通に隣の席で、おばちゃんがおしゃぶり昆布食べてて、わけてくれたり」
「キオスクで売ってるのに、ボックス席でも食べちゃダメ?」
では、食べていいか否かは、どのように区別している人が多いのだろうか。
「最近はどうか知りませんが、昔は上野発のボックス型対面シートがある列車は床に座って酒飲んでも良い列車でした」
「おトイレのある電車はOK、なくても郊外に行く電車は混んでなきゃOKとか?」
「新幹線、特急のグリーン車、指定席、自由席の車両はOKかと。 何かしらの商品の車内販売がある列車はOKかと」
ツイッターを見ていると渡辺さんも含め、比較的「ボックス席ならいいのでは」と思っている人が多いようだ。だがある女性は、ボックス席の快速電車でプリンを食べようとしたら、母親に「はしたない!やめなさい!」と怒られたと言う。
「でもキオスクで売ってるじゃないか!スプーンもくれるじゃないか!」
確かに、ホームに売店が設置されている駅もある。「食べてもいいですよ」と言わんばかりだ。首都圏、特に混雑時にはマナー違反とされがちだが「通勤中にパンを食べる」という人もいる。
「首都圏の電車の中では前世紀より格段に食べづらくなっているように感じます」という意見も出ていたが、山手線で食べている人を見かけたという人、大阪地下鉄中央線で立ったままコンビニ弁当食べていた高校生を見たという人もいるようだ。また、
「自分は東京住まいですが、通勤電車の中や歩きながら物を食べる人が昔に比べて増えています」
という声もあった。確かに、忙しすぎて移動時間にしか食べられないのかもしれない。
それでもどの電車でもさすがにマクドナルドのポテトやシュウマイ弁当など、ニオイがきついものを避けるというのは「暗黙の了解」以前のことではないだろうか。