マツコ、「世界一孤独な日本のオジサン」問題を語る 「同じことがこれから女性にも当てはまってくる」と予測
「大人になると友だちを作るのが難しい」とよく聞く。特に日本では、仕事一筋で会社しか人間関係がないという男性が、定年後一気に孤独になってしまうことが多いという。
4月9日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)で、そんな「オジサンの孤独」問題に触れた際、マツコ・デラックスさんが「今は男性だけど、意外と女性も将来、それと同じ現象が起きてくんのかなって思う」などと語った。(文:okei)
ライフスタイルが変わって「女性もコミュニケーションを取りづらくなってきてる」
番組は日刊ゲンダイの記事を紹介。国立社会保障人口問題研究所の調査では、「社会集団の中で、ほとんど、もしくは全く友達や同僚など他人と時間を過ごさない人の割合」は、日本が15.3%と突出して高かった。イギリスの研究者の分析では、「50~70歳の日本人の多くが孤独を感じており、特に男性にとってはより重大な問題である」としている。
意見を求められたマツコさんは、「コミュニケーションをとるのが仕事関係だけじゃない?男性は」として、
「でも共働きで、がっつり働いて女性の方が稼ぎがいいカップルだっているわけで、となると、あんまり女性・男性って関係なくなってくるのかなあと思う」
と、自身の考えを語り出した。
さらに、「専業主婦やパート勤めぐらいの女性は、近所や周りのコミュニティと交流して上手くやってきたと思うのよ。今までは。でも、そうじゃなくなってきてるから」「女性も社会進出して、昔の男性のような生活スタイルなわけじゃない」と指摘。
そうなると、今後は「仕事を辞めて急に弱っちゃう」という現象が男性だけでなく女性にも起きてくる可能性があるとし、「ずっと仕事ばっかりしてきた女性は、学生時代の友人関係も切れてしまうわけだし、女性もコミュニケーションを取りづらくなってきてる」と自身の感想を述べた。
「もう何年も夕飯を人と一緒に食べたことがありません」という女性も
若林史江さんは、「私の周囲では、上手く遊んでいる人は、学生時代の友だちを切らせていない人」と語る。そういう人は、会社内のつながりだけでなく横のつながりも大事にしており、
「並行して大事にしなきゃいけない人を大事にしてる」「会社から外れて遊べる人」
だという。マツコさんは、それは「男女関係ない」と同意した上で次のように語っていた。
「男性が、仕事をやめて急に孤独になるって人が多かったと思うんだけど、同じことがこれから、女性にも当てはまってくると思う」
確かにフルタイムで働く女性は、男性同様地域のコミュニティには入りづらい。これまでは高齢男性が問題とされてきたが、女性の中にはも「自分はぼっち」とネットに書き込み人が後を絶たない。女性向けコミュニティサイト「ガールズちゃんねる」にも、先日『いかに自分がぼっちであるかを申告するトピ』が立っていた。
「もう何年も夕飯を人と一緒に食べたことがありません」
「彼氏、友達、いません」「休日一言も話さないで終わってしまうことがよくあります」
年齢は不明だが、働き盛りでも孤独な人たちの声が何百と上がっていた。中には、「楽しいとは言えずむしろストレスの多い職場が、唯一の人と話したり悩みを打ち明けたり過ごせる場所です」との嘆きもある。マツコさんの言う通り性別はもちろん、既に年齢すら関係ないのが現状のようだ。