ウェイブダッシュは4月30日、「全国住みたい街ランキング2021」を発表した。調査は4月にネット上で実施し、同社運営の「生活ガイド.com」の会員2万3119人から回答を得た。
住みたい街ランキング1位は、2005年調査から首位を守り続ける「神奈川県横浜市」だった。海や中華街、歴史的な建造物などがありながらも、都会の利便性を備えたエリア。商業施設が立ち並ぶ「みなとみらい地区」だけでなく、閑静な住宅街が広がる地区もあり、子育て世帯の人気も集めている。
3位の東京都港区は”成功者の住む街”
2位に続いたのは「北海道札幌市」(前回2位)。春夏秋冬の移り変わりを楽しめる環境が魅力。オフィスや商業施設が立ち並ぶ北海道随一の都市でありながら、公園の数は2,741か所以上と日本市区では最多。同社は、
「仕事から遊びまで札幌市で楽しめることも、住みたいと感じる要因ではないのでしょうか」
と上位ランクインの背景を考察している。
3位は「東京都港区」(同3位)。六本木やお台場、白金といった街がある都会的かつ高級さを感じさせるエリア。港区を住みたい街に選んだ人の多くは、会社員や会社役員など現役で働いている世代だった。また、芸能人・財政人をはじめとする著名人が多数住んでいるとも言われ、 同社は「まさに成功者の住む街とも言えるでしょう」とまとめている。
4位以降は「東京都世田谷区」(同5位)、「福岡県福岡市」(同4位)、「大阪府大阪市」(同6位)、「愛知県名古屋市」(同8位)、「京都府京都市」(同9位)、「兵庫県神戸市」(同7位)、「沖縄県那覇市」(同12位)までがトップ10入りした。
行政区別、札幌市の人気は「中央区」に一極集中
さらに、政令指定都市で上位にランクインした横浜、札幌、福岡の3市について、行政区の順位と票の獲得割合を算出したところ、横浜市の1位は「中区」(16.2%)だった。次いで「青葉区」(10.8%)、「西区」(10.5%)、「港北区」(10.0%)、「神奈川区」(9.1%)と続くなど複数の区に人気が分散する傾向があった。
札幌市については「中央区」(60.7%)が1位に。2位以降は「北区」(8.6%)、「豊平区」(6.4%)、「厚別区」(4.8%)、「西区」(4.5%)と続き、人気は6割以上の票を集めた中央区に一極集中していた。
福岡市の1位は「中央区」(32.0%)。次いで「博多区」(28.9%)、「東区」(10.9%)、「西区」(10.6%)、「南区」(8.3%)などと続き、中央区と博多区の二極集中がうかがえた。