オッサンがほぼ全員タバコ吸ってた昭和の、今では信じられない常識
8月の終わりに、5ちゃんねるに「昔のタバコ事情すごすぎワロタ」というスレッドが立っていた。
スレ主は
「歩きタバコにポイ捨て←当たり前
飛行機←座席で余裕で吸えた
病院←待合室で余裕で吸えた
駅←ホームで余裕で吸えた
学校←職員室は煙でモクモク」
と書き込んでいる。
これって今の20代前半ぐらいの人にとっては嘘みたいな話だと思えるかもしれないけど、このコラムを読んでいる人たちの中には「あ~懐かしいな」って思う人もいるんじゃないだろうか。マジでこの文章の通りだった(笑)。これが常識だったんだよね。
駅だけじゃなく、電車の中でもタバコは吸えたし、なんなら座席の窓際のところに備え付けの灰皿まであったわけだし。で、このスレッドには当時の異様な喫煙率を振り返る人たちの声が多数寄せられている。ちょっといくつか紹介していきたい。
「あちこちに灰皿あったよな」
「会社入社時は職場の机に各自灰皿あったわ。女性社員が一杯になった吸い殻捨ててくれてた」
「居酒屋←料理人が吸いながら作る」
「昔の『朝まで生テレビ』ではくわえタバコで議論してたな」
とこのような具合に、おっさんたちが昔話に華を咲かせていた次第。『朝生』だけじゃなく、他のトーク番組でもタバコ吸いながらMCとやり取りしてるゲストを、僕も観た覚えがある。あのときはそれが普通だと思ってるから違和感なかったけど、今の基準で考えればとんでもない話だなぁ。子供向けの番組でも、大人が喫煙するシーンを入れるのは当たり前だったし。
男性喫煙率80%オーバー、「喫煙者の国」だったかつての日本
ところで、JTが昭和40年から続けている調査によると、最も喫煙率が高かったのは昭和41年。喫煙率は男性で83.7%、女性で18.0%だった。女性の喫煙率だけでも令和元年の男女合わせた喫煙率16.7%を抜いているわけなので、これは脅威の時代だったと言っていいだろう。
僕の祖父もヘビースモーカーだったが、孫がいるのにおかまいなしで喫煙しまくっていたし、子供がいるからという理由で喫煙をためらう大人ってかなりレアだった記憶がある。しかもそれを「酷い」と思うような風潮もなかった。
中学生ぐらいになってやっと、学校の授業でタバコがもたらす害を説明するビデオを観る授業とかあったけど、正直笑いそうになった。「いまさら、散々副流煙浴びせてきた大人たちが作った啓蒙ビデオをよこされても」という気持ちになったので。その前に言うことあるやろ、みたいなね(笑)。別にいいけど。
そう言えば子供の頃ボーイスカウトをやっていたんだけど、たまに地域の清掃ボランティアをすることがあった。
アレが嫌で嫌で。だって吸い殻ばっかりなんだもん。あと空き缶とエロ本ね。なんでタバコも吸ってない子供が大人の尻ぬぐいさせられてんだろうと本気で嫌になった。ましてボーイスカウトって、貴重な日曜日の休日にやる活動だから。
今では昔に比べてめっきり吸い殻も落ちなくなったけど、これが当たり前のままでいてほしいなぁ。タバコを吸う人に対して嫌悪感はないけど、ちゃんと時代の流れに沿って吸ってないヤツってやっぱり腹が立つし。