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「初めてのバイト代9万円を1日でパチンコに」そんな男性が、40歳でやめられた理由

画像はイメージ

以前「パチンコなどギャンブルがやめられない人」をテーマにした体験談募集に投稿をくれたキャリコネニュース読者から、その後について報告があった。スロット、パチンコを15歳から38歳の現在まで続けていると明かした30代の男性(サービス系/個人事業主/年収1000万円)だ。

「以前、初めてのバイト代9万を1日でルパンのパチンコに飲まれたということを記事にしてもらった者です。あれから進展があったので報告します。 結果として、パチンコから足を洗うことができました」

こう綴る男性は、2年が経ち40代に入って、あることに気が付いたのだという。(文:okei)

「こんなパチンコライフが永遠に続く」と信じていた

やめられた理由は「記事にされたから、とかそういう理由ではありません」と語る。

「実は去年の11月まで週一でホールに通っていました。 体験談を投稿したとき通っていたホールではなく近所に良いホールを見つけたからです。一年間、平均して月にプラス10万ほどですが楽しく遊べました」

かなり勝っていたようで、「こんなパチンコライフが永遠に続くと信じて」いたという。パチンコ店に行く日の前夜には、わざわざ他の客が使った台の回転数をチェックしに行った。そうすると翌朝、球がよく出る台を特定できたようだ。

「ですが、ラムクリ(編注:回転数のリセット)なんかしない店だったはずが急にラムクリしだしたり、3玉交換なのに釘が酷かったり、そんな事が立て続けに起こり 萎えてしまいました」

パチンコ業界も規制が厳しくなったりコロナ禍で売上が下降したりして、さまざまな変化を余儀なくされている。そして男性は「肝心な、なぜ引退できたのか」を語った。

「勝てる店が通える範囲に無くなったこと。単純に年齢的に一つの区切りである40代に突入したから、ということ」

「一番大きな理由になったのが『パチンコに行って負けた金額-パチンコに行かず仕事をしていた場合の想定売り上げ』を考えたとき、何一つ人生のプラスにはならないと感じたからです」

男性は「自営で1日4万円ほどの」現金収入がある。もしパチンコに行って6万負けたと考えたとき、仕事を休んで稼げなかった分も入れて「実質10万失う計算です」と冷静に考えたのだ。その上で、思いをこう吐露した。

「仕事をしてればマイナスになることはありません。パチンコで大勝ちした日のように一日で20万プラスになる事はありませんが、10万失うことはありません。ですが、まじめに働いていたら4万プラスになります。これほど安定した勝負かほかにあるでしょうか」

確かに、1日4万円ほど売り上げれば1か月25日営業だったとして100万円の売り上げになる。

「そう思った瞬間、全くパチンコ欲がなくなってしまいました。 YouTubeのトップページにも、いつのまにかパチンコ系動画はなくなってました」

パチンコを辞めて2か月が過ぎ、パチンコの無い生活にも慣れてきたようだ。前回の投稿でも商売を休んでパチンコに行くことへの焦燥感を綴っていたが、冷静に考えればすぐわかることではあった。男性にもその自覚があるようで、

「こんな単純なことに気づくのに25年かかってしまいました。人生の折り返し地点。都心にマイホームという夢も、まだ諦めなくていいですよね」

と今後の希望を書いていた。

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