新幹線にスマホを忘れたらどうなる?着払いで送ってくれる? 東京→博多は問い合わせに注意が必要 | キャリコネニュース
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新幹線にスマホを忘れたらどうなる?着払いで送ってくれる? 東京→博多は問い合わせに注意が必要

画像はイメージ

電車内で忘れ物をして、保管されている駅まで取りに行った経験がある人はいるだろう。しかし、長距離を走る新幹線で忘れ物をした場合、どうしたらいいのか……と途方に暮れる人がほとんどではないだろうか。

先日、東北新幹線でスマホを忘れたという50代男性の投稿を記事で紹介したら、読者から大きな反響があった。この男性の場合は、

「どうしたものかと改札で状況を説明したところ、窓口で手続きすれば出られてしかも住所を書けば着払いでスマホを送ってくれるとのことで事なきを得ました」

とし、3日後に無事にスマホが返ってきたと結末を書いていた。新幹線で忘れ物をしたら、男性のように送り届けてもらえるのだろうか。JR各社の対応を調べてまとめた。

24時間チャットで問い合わせ→見つかったら取りに行くか、着払いで送付か

当該男性のように新幹線を降りた直後に忘れ物に気づいたら、駅員に申し出て、その指示に従うのがベストだ。しかし、駅を離れてから忘れたことに気づくこともある。その場合、その路線を管轄するJRに聞くのがいい。

JR東日本の場合、忘れ物専用の問い合わせセンターに電話で聞くこともできるが、受付時間は8時から20時まで。一方でネットの「お忘れ物チャット」なら、24時間受け付けている。

オペレーターが忘れ物を調べ、見つかった場合には保管されている駅をメールで知らせてくれるようだ。回答は「概ね8〜19時」に来るそうだが、「状況により回答が翌日以降となり時間を要する場合がございます」とあり、ある程度の時間はかかると思っておくほうがよさそうだ。

新幹線の忘れ物は、終着駅で掃除する際に回収されることが多いのではないだろうか。しかし、気づかれない場合もあるようだ。というのも当該男性のスマホは、終点の仙台駅まで行ったあと、宮城県内の車両基地に行っていたことが位置情報の履歴で確認できたと書いていたからだ。

また、忘れ物が回収されたとしても、システムに登録されてからでないとオペレーターは検索ができない。仮に男性のスマホのようにGPSで位置がわかったとしても、タイムラグが発生することを留意しておく必要があるだろう。

忘れ物の保管場所がわかったら、本人確認のできる公的証明書を持参したうえで取りに行くこともできるが、新幹線の場合に問題になるのは、遠方で回収された場合、受け取りに行くのに時間も費用もかなりかかることだ。そこでJR東日本のホームページには、

「お忘れ物・落し物をされた方が、保管している駅までお忘れ物を受け取りに行くのが困難な場合は、着払いの宅配便でお送りすることが可能な場合もございます。着払いによる宅配便をご希望の際は、お忘れ物・落し物をされたご本人様の公的証明書等をお持ちのうえ、お近くのJR東日本の駅にご相談ください」

と書いてある。ただし、「電話での宅配便の受付けは行っておりません」とあり、最寄りのJR東日本の駅に公的証明書を持って行き、そこで着払いを依頼する必要がある。

また、「一部のお忘れ物・落し物について、宅配便での取扱いができない場合がございますので、ご了承ください」と注意書きもある。JR東日本に問い合わせ、指示に従ってほしい。

JR東海とJR西日本、どっちにも連絡のケースも

JR東海でも同じような対応を行っている。「JR東海お忘れ物案内」への電話での問い合わせは9時から17時までだが、ウェブ上の問い合わせフォームやチャットサービスでは24時間受け付けている。

チャットの場合、聞かれた質問に沿って忘れ物の情報を入力していくと、預かりの有無を自動で知らせてもらえる。それらしき忘れ物の預かりがあったら、個人情報を入力する。

すると係員が改めてシステム上で検索し、メールか電話で結果を伝えてくれる。忘れ物が見つかった場合には、保管場所まで取りに行くか、着払いでの送付も行っている。ただし、品物によって送れない場合もあるそうなので、詳しくはJR東海に問い合わせてみてほしい。

またJR東海のホームページには、

「列車によっては、ほかの鉄道会社に乗り入れている場合がございます。列車内にお忘れ物をされた場合は、ほかの鉄道会社へもご連絡いただきますようお願いいたします」

と書いてある。例えば、東京から新大阪まで乗ったときに忘れ物をしたら、新大阪まではJR東海の管轄だ。しかし、その新幹線が新大阪止まりではなく博多まで行く場合には、新大阪から先はJR西日本の管轄になる。こうした場合には、両方のJRに問い合わせる必要があるということだ。

乗務員や乗客が走行中に忘れ物に気づけば、途中の駅で降ろすこともあり、必ずしも終着駅で回収されるとは限らないそうで、ケースバイケースである。問い合わせた際に、日付けや乗った区間だけでなく、列車名や列車番号なども詳しく聞かれるのは、そうした理由からだ。

JR西日本の場合も、24時間受け付けている「お忘れ物チャットサービス」と、8時から22時までなら忘れ物専用の電話窓口を設けている。

九州新幹線を管轄するJR九州では「お忘れ物お問い合わせチャットfindchat」があり、利用時間は9時から21時となっている。忘れ物が見つかった場合には、着払いでの送付をお願いできるようだ。

新幹線に忘れ物をしたら気持ちは焦る。しかし慌てず、管轄しているJRのホームページの最新の情報を確認してから、問い合わせるのが最善の方法だろう。

 

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