心霊現象? 祖母の家に行くと「肩に何かが乗ってくる感触」 子どものころの不思議なエピソード
まず一つ目は幼いころの話で、「断片的にしか覚えていない」と前置きした女性。当時「ぎふのおばちゃん」と呼んでいた祖父の妹に可愛がってもらっていたといい、女性も懐いていたのだろう。だが女性が3歳のとき、おばちゃんは高知へ引っ越してしまった。
「そのことに『いっちゃ嫌だ』と言った覚えと、おばちゃんが『お前が5歳になったらまた来るからね』と答えたこと、新幹線の駅で別れたことを覚えています」
するとその数か月後、おばちゃんが他界したのだった。知らせを受けた女性は、「5歳になったら会えるって言ってたのに!」と泣きじゃくった。悲しい出来事からしばらくして、女性は体にある異変を感じるようになった。
「肩に何か乗ってくる感触があり、重いので肩を手で払うのがくせになりました。夜昼構わず、特におばちゃんが住んでいた、祖母の家に行くと必ず、重くなって手で払う、しばらくするとまた、という繰り返し……」
肩のあたりに何かの気配を感じていた女性が、その正体を知る出来事が起きたのだった。
「あるとき、重くなったと思ったらおばちゃんが私を呼ぶ声が耳元でしました」
「泣いたから心配して会いに来てくれて、ここにいるよと自己主張していた」
そう思った女性は怖くはなかったという。
叔母は「コーヒーとタバコを絶って、祈祷を始めてくれました」
ところが、「あ、おばちゃんが来てくれた」とつぶやいた女性を見た叔母と母親は、硬直したそうだ。特に信心深かった叔母は、「この日より大好きなコーヒーとタバコを絶って、祈祷を始めてくれました」というほど、大きな恐怖を感じたようだ。幼い女性が、おばちゃんに連れて行かれると心配したのだろうか。
すると祈祷からしばらくして、女性の肩が重いという現象は消えたという。結局なんだったのかは不明だ。親戚が亡くなって気分が落ち込み、それが身体に影響していたのかもしれない。その場合は祈祷がなくても時間が経てば回復していた可能性は十分ある。
ただ、叔母がそこまでしたのはわけがあるようだ。
「もう少し大きくなってから知ったのですが、おばちゃんの事情は実は複雑で、叔母さんは『帰らない方がいい』と止めていたのに、強引に高知に戻り、結局遺産関係は貰えず、本家の持っている借家に住んで、孤独に亡くなったそうです。『こんなことなら帰らなければよかった、◯◯(女性の名前)に会いたい』と言っていた矢先の死でした」
おばちゃんは失意のなか亡くなったようだ。そうした背景から叔母は本気で恐れたのだろう。「いくら可愛いからと言って〇〇にすがってはいけない。連れて行ってはいけない」と念じながら、お経を唱えていたそうだ。2つ目のエピソードへ続く。
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