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昔から、子育てにおかしなルールを設けて、我が子を縛り付ける親はいるものだ。たとえばうちの祖母が昔懇意にしていたある母親は、自分の息子に地上波のドラマやバラエティを観ることを「低俗だから」と禁じていた。
するとその子供は成長して都会の大学に進学したが、バラエティ番組でよくある出身地イジりを真に受け、ショックを受けてしまった。そして結局、大学まで退学してしまったという。
また、僕の友人は子供の頃から親元を離れるまで、炭酸飲料を禁じられていた。そのせいで一人暮らしをしてから炭酸飲料だのエナジードリンクだのを飲み荒らし、お世辞にも健康とは呼べない体型になっている。
親が子供を抑圧して、本人が好きなものを適切なタイミングで与えない。こういうのは、端的に言って教育の失敗ではないだろうか。(文:松本ミゾレ)
周囲はプレステでFF7、自分はスーファミ
先日、ガールズちゃんねるに「子どものゲームを禁止して育ててメリットある?」というトピックが立っていた。トピ主は、
「ゲームしない代わりに読書だの絵を描くとか言ってる知り合いがいるけど、親の自己満足にしか聞こえません」
と書き込んでいる。ゲームを禁止することで、子供に良い影響を与えることなどないと考える立場のようだ。たしかに読書もお絵描きも、素晴らしい娯楽ではある。でも、ゲーム禁止はやりすぎだと僕は思う。
僕は貧乏育ちだったので、みんなより初代プレステで遊べる日が来るのが1年ほど遅かった。90年代のことだ。学校ではみんながFF7の話題で盛り上がる中、僕はその輪に加わることが出来ず、かなり苦しい思いをした。家でスーファミしてたんだよ、マジで。
ま、うちの場合は片親で貧乏だったので教育云々とか一切関係なかった。それでも、周囲から取り残されたことでフラストレーションは溜まっており、やがて親が付き合っていた当時の交際相手にプレステを買ってもらって、欲望が爆発。学校をサボりにサボって、十円ハゲができるまで(できても)ゲーム三昧に陥ってしまった。
みんなから周回遅れで小耳に挟んだゲームの情報。それを実際に自分で体験しようと、必死だったのだ。それはもうゲームを純粋に楽しむとかの話ではない。置いて行かれた。ついて行けなかった話題の真贋を、もうみんながすっかり飽きている時期になって把握しようとしていたのである。「これがみんなが言ってたナイツオブラウンドか~!」みたいなね。めっちゃ楽しかったからいいけど!
ゲームの話題って、子供にとってはコミュニケーションの主軸だったので。当時は。それについて行けんとなると、どっかで一気に挽回しようとするものなのよ。もうみんな、全然飽きてるのにね。悲しいね。
子供の欲求を抑圧するのは簡単だが、その子供は恨むよ
まあ、言ってもうちの場合は貧乏だったんで仕方がない。別に親を恨んではいないし、環境がみじめだったのは俺のせいではないので、そういう意味では「まあ、仕方ないね。親ガチャ失敗」ぐらいの感覚である。
こないだも「3万貸して」ってLINE来たけど、もう本当にそういう親なんだよね。うちの親みたく、みんながみんな、ちゃんと子育てなんかできないよね。それは他所の親もそう。教育のためだとか言って子供が好きなものを取り上げる親って、しょうもないのよ。うちの母親よりしょうもない。
閑話休題。トピックには子ども時代にゲームを禁止された人たちの声もあった。いくつか紹介したい。
「ゲーム漫画アニメやお笑い番組とかバラエティ、ドラマとか全面禁止だったけど、マジで同級生との会話についていけなくて浮いてるなって自覚できて辛いときあった」
「結婚して親元離れてからはネトゲ三昧 鯖を代表するネトゲ廃人まで昇りつめたわ」
「子供側だった人間だけど 反動でゲーム三昧 禁止されてもやってたけどね」
親の教育方針によっては、禁止したことがかえってゲームへの執着を強めることもあるようだ。
で、当の親はそんなことをすっかり忘れて「ずっとゲームばかりして、私の教育は間違っていたのかしら」とか思っちゃったりしてね。親が適切なタイミングで、適切な飴を与えないと、子供はその後も引きずることになる。
そもそもむか~しから言われたことだけど、ゲームが子供に悪影響なのは、親が遊ばせっぱなしにしてるからであって。ちゃんと時間を守らせて遊ばせる分には、子供も時間を見て自発的にセーブとかするようになるんだよね。でもそういうのも、親がまずゲームを知らないと分からんか。昔の親は特に。
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オープンワールド系ゲーム「指示されないと何もできない」と楽しめない人々の声


