「人生相談したいタレント」や「就活相談したいタレント」で1位のマツコ・デラックスは、「恋愛相談をしたいタレント」としても1位である。しかしイメージと違い「相談キャラになっているけど、本当はすごく苦手」というマツコ。そのせいか意外にも、これまでテレビでは「恋愛相談」を受けるマツコの姿が見られることは少なかった。
そんなマツコが、一般女性のリアルな恋愛相談に本気のアドバイスを送っていた。5月9日放送の「マツコとマツコ」(日本テレビ系)である。内容はマツコそっくりのアンドロイド「マツコロイド」を占いの館に設置し、訪れた一般女性の恋愛相談に乗るというもの。マツコ自身は現場にいないが、日テレから遠隔操作で相談者と交流した。(文:みゆくらけん)
「傷つくから次にいけるのよ」と女子高生にアドバイス
最初の相談者、17歳の女子高生の悩みは「韓国の男性アイドルにハマりすぎて現実の男性に興味を持てない」というもの。これに対しマツコは、何も悩む必要はないとしつつ、こうアドバイスしていた。
「でも20歳までには卒業しなさい。ズルズル続けていると、リアルな幸せを逃してしまうからね。女の10代から40歳までは、恋愛、結婚、出産、子育てに集中するのよ」
2人目の女子高生の「浮気症のチャラ男と別れるべきかどうか」という悩みに対しては、「これはねぇ、結局ねぇ、どうしても断ち切れなかったらボロボロになるまでやってみるしないのよ」と助言。
「でも傷つくのが怖い」という女子高生に、「傷つくから次にいけるのよ」と痛手を経験に次の恋愛や目標にステップできると諭した。
最後の悩みは、31歳OL女性のシリアスなもの。「アメリカ人の婚約者が浮気し婚約破棄したが、まだ気になるし、アメリカにいる彼からも毎日連絡が来る。今後どうすべきか?」という内容だ。
相談者が「勇気が出た」と晴れやかに
まさに今、人生の岐路に立っている相談者に対し、マツコは丁寧なやり取りを重ねた上で「失敗してもいいから、1回結婚してみたら?」とアメリカ行きを勧めた。背中を押された相談者は「すごくうれしい。勇気が出た」と晴れやかな顔になり、「さすが(マツコさん)」と泣きそうになっていた。
常々「誠実な人」だと感じているが、恋愛相談を受けた今回のマツコもすこぶる誠実であった。「テレビだから面白ければそれでOK!」という雰囲気はまるでなく、相談者のひとつひとつの言葉を丁寧に拾ってきちんと分析し、本気で相手の役に立とうとするマツコ。
相談を終えても「もっと自分のこと大事にしなさいよ、可愛いんだから」と労いの言葉をかけられた女子高生は、「ママみたい。母性反応(本能)ですね」とニコニコ。またアメリカ行きを勧めたOLには、「でもお母さんだけには安心させる言葉を残して行くんだよ」と言葉をかけた。
目の前にいない相談者の母親にまで思いを馳せるとは、想像力と繊細な気遣いを持つマツコならではの優しさ。本人はアンドロイドを通して話したからこそより親身になれたとし、「生身の体じゃないからやりやすかった。目の前にいたらもっと虚勢を張ったり、恥ずかしくてうまいように逃げたりしてた」とか言って照れ隠しをしていたが。
都合のいい女のことを「つ」と言うらしい
ところで、今回恋愛相談をした女子高生。会話の中で「その子は完全に『つ』」とか「うちは『つ』になりたくない」と、意味不明の「つ」を連呼していた。
「つ」とは「都合のいい女」のことらしい。省略どころか頭文字ひとつって…。日本の女子高生はそこまできたか。マツコも「『つ』って言ったら三重県の県庁所在地じゃないか!」と言って爆笑させていたが、いくらなんでもちょっと簡素化しすぎである。関係ないが、佐々木希はアンジャッシュ渡部の「つ」だったのだろうか?
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