長年、夫婦として連れ添っていれば、多少の不満は出てくるものだ。しかし、なかには”多少の不満”では片付けられないほどの問題を抱える夫婦も存在する。
都内の60代女性(農林水産/その他/年収100万円未満)は、夫の度重なる不可解な言動に振り回され、「一緒にいる意味がわかりません」と本音をもらす。
「主人は家業を営んでいます。しかし、お客さんから代金を取り忘れる、仕事中いなくなってしまう、値段を間違えるなどして、仕事が回らない状態でした」
病的なほどにありえない行動を取る夫。見かねた女性は、「主人だけでは無理なので、かなり高給だった仕事を辞めました」と明かすが、それが悲劇の始まりだった。(文:福岡ちはや)
「夫は『仕事をしていないから家事は全部お前の仕事』と言います」
仕事を辞めて、夫の家業を手伝い始めた女性。とはいえ、働いていることには変わりないのだが、夫はまったく家事を分担しようとしなかった。女性は、
「廃品回収の日に玄関に置いたダンボールさえ、またいで行きます。『仕事をしていないから家事は全部お前の仕事』と言い、洗濯物がどうした、片付けがどうしたと文句を言い続けてきます」
と嘆く。それでいて、「会社に勤めていた当時も、夫はまったく家事をしてくれませんでしたが」というから腹立たしい限りだ。また、女性が食事を作って声をかけても、
「気が向かなければ食べてくれません。そうかと思えば、突然『飯は!?』と怒鳴ってくるんです」
と、夫は理不尽な言動を繰り返し続けていた。
「最近、こういうのをモラハラというのだと知りました」
文句ばかりの夫に対し、女性は「うちはファミレスではないので、3時とか中途半端な時間に食事を要求されても、ご飯が炊けていないときはありますよ」と憤った。しかし夫はお構いなしで、自分の気に入らないことがあれば、何か月にもわたって女性を無視してくる始末だ。
「夫は周りの人に、『妻が家事をしない』と言いふらしているようです。娘に対しても怒鳴りつける人なので、もう見放されています。最近、こういうのをモラハラというのだと知りました」
また、女性は今まで夫の収入がいくらなのか把握していなかった。聞いてもはぐらかして教えてくれなかったからだ。ところが先日、課税証明書を取ってみると、驚きの事実が判明した。
「なんと!昨年の収入は数万円でした……何十万円、何百万円ではなく、ですよ?夫は離婚に備えて脱税していて、婚姻費用をこちらから取るつもりなのかもしれません」
話を聞くかぎり、「一刻も早く離婚したほうがいいのでは?」と思わずにはいられないが、女性は「お金を貸してあるので、別れるに別れられません」と説明する。しかし、このような夫がおとなしく金を返すとは思えない。さっさと損切りして、生活を立て直してほしいと願うばかりだ。
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