夫は中国赴任から帰った早々、こんなことをしていた。
「真冬の暖房もない物置として使っているような部屋で、しまってあったオイルヒーターをつけて3時間もFaceTime(Apple社製の通話アプリ)で電話。多分です。声が丸聞こえだったので」
女性は普段は3階の子ども部屋で寝ているが、この日はたまたま夫が電話していた部屋がある1階で寝ていたという。そのため
「2時間以上、壁際に中国人とのいちゃついたおしゃべりを聞かされた」
と当時を振り返る。
「数日後に問い詰めて、ここ2年ほど(夫が)肌身離さず持っている携帯を取り上げたら、携帯会社に頼んだのか初期化されてしまった。相当まずい映像やチャットがあったと確信した」
「その時は(夫は)誤解だと謝ったが、もちろん誤解なんかではない。私に素直に謝るというよりかは、『自分の弱みを握られたくなかっただけ』だと思う」
限りなく黒に近いものの、はっきりした証拠を得られなかった女性。その後の夫について「プライドの高い新聞記者なので、そのうち開き直った」と語る。
「その後単身赴任になってしまったので、(夫は)子育ては私に任せて、必要なことがない限り連絡もお互いにしない。してもラインで用件のみ」
再び離れて暮らすことになった夫婦。離婚はしていないものの、2人の間には深い溝ができているようだ。