キレイなあの人は、実は「目の錯覚」を利用しているのかも? 大学院教授が「細見せ理論」を解説
森川教授のアドバイスに従い、番組は「ぷにモデル」として活躍中の磯山さやかさんに「錯覚メイク」を実施。街頭インタビューの結果、30人全員が「メイクの方が小顔」と判定しました。見え方の実験により、メイク前より3%も小さく見えることも分かりました。
錯覚メイクのポイントは、中心が明るいグラデーションの方が小さく見える「輝度勾配」を考え、顔の中心に明るめのファンデーションを使います。まゆ毛とチークを外側につり上げ気味に描くことで「エコー錯視」の効果も取り入れ、顔下半分をシャープにします。
前髪を下ろし、耳も隠したあごのラインまでのボブカットは、首と顔幅に対比効果が生まれるので、小顔に見える「ベストオブ小顔カット」だそうです。
ファッションは、上下を黒(同系色)でまとめて全身を細く長く見せ、首回りはデコルテが出るVネック、白のロングカーディガンで更に細い縦のラインを作っていました。これは同じ長さでも色が統一されている方が長く見える「ゲシュタルト群化」を応用しています。
30デニールタイツは「輝度勾配」の効果生み出す
さらに、最も足が長く細く見えるのが、裾が広がったヒザ上5~6センチ丈のフレアースカートと、30デニール黒タイツの組み合わせ。この丈は見えない部分を脳が自動的に補完する「アモーダル補完」によって導かれたベストな長さです。
フレアースカートは並べる位置によって大きさが違って見える「ジャストロー錯視」、30デニールタイツは「輝度勾配」のグラデーション効果を生み出します。
司会の所ジョージさんは、変身した磯山さんをほめながらも、錯覚を駆使してまで見た目にこだわることに急に疑問を感じてしまったようです。「ここまでやってきてなんだけどさあ……。細いとか小顔って、何なの?」と言い出しました。
しかし磯山さんに「自信になりますから!」と言われると、「錯覚でいいんだ!」と納得したように笑っていました。ダイエットが難しいという人も、様々な目の錯覚を利用することで美しく見えるわけですから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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