男性は、数年前まで会社員として働いていた。給与収入のほか、賃貸マンションの部屋をいくつか保有しており、その家賃収入もあった。低価格なワンルームを現金で購入し、ローンの返済はなかったという。当時の生活感について、
「近所にあるごく普通のスーパーで買い物し、衣類はユニクロなどを利用するといった生活。夫婦ともに、ブランドや装飾品など高価な買い物などは興味がなかったので、自然と貯蓄ができていた。外車の保有を自慢する人もいるが、車は数百万で買えるから大したことではないと思う」
そんな男性も一時期はベンツに乗っていた。しかし故障が多かったことから、国産のEV車に乗り換えたという。またボーナスは全額貯蓄に回していたが、それでも「子どもの夏休みや冬休みには家族で旅行をしていた」と続ける。
「旅行は国内・海外ともに、普通のホテルに泊まる自由行動のパックツアー。旅行社同士の競争もあるのか、意外に自分で探すと大した経費もかからない。住まいは公団の賃貸マンションに住んでいた。これは賃貸に住むと住宅手当がもらえるため。家賃収入と合わせると賃料がタダになり、残りを貯蓄に回せた」
「不労所得で定年後も悠々自適な生活」
さらに男性は、1000万円世帯の暮らしぶりについて持論を展開する。
「年収1000~1200万ぐらいでは、ゴールドカードを数枚持っている程度。ブラックカードを持ってバンバン使うには、億単位の収入がないと無理だろう。それほど贅沢は出来ないのではないだろうか」
男性は現在、事業利益と家賃収入、それにささやかな年金で暮らしている。保有していた賃貸マンションの一室を売った資金で、親の実家のリフォームもできた。子どもの世話にもならず、家賃もかからない、悠々自適な生活だ。
また貯蓄があるせいか、生活に大きな変化も感じていない。とはいえ「時間はいくらでもあるのに、コロナの影響で旅行ができないのが困りどころ」と書いている。
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