日々の生活において「何にお金をかけるのか」、私たちは常に選択を迫られる。収入が有限である以上、世帯年収が1000万円を超えようともそれは変わらない。特に「住まい」と「食」には、それぞれの家庭事情や価値観が如実に表れるようだ。
今回は、キャリコネニュース読者から寄せられた「世帯年収1000~1200万円のリアルな住宅事情と食生活」を紹介する。(文:大渕ともみ)
滋賀県の40代男性「通勤用の車と中古のベンツを保有」
まずは、世帯年収1000~1200万円の人々の住宅事情を見ていこう。同世帯年収のキャリコネニュース読者には、持ち家派が多い印象を受けた。
都内に住む医療従事者の30代男性は「23区内にマンションを購入し子ども2人を育てている。2人分の中学受験費用の捻出ができるかギリギリのラインで、余裕はない」との声を寄せている。東京23区内に住居を構えた場合、年収1000万円を超えていてもやりくりに苦労するようだ。
同じく都内在住の50代男性は「所有しているマンションを月9万円で賃貸に出している。住宅ローンとトントン。生活はごく普通の水準だと思うが、車は買えない」と語る。年収1000万円超の単身者にもかかわらず、男性がそれほど裕福な生活をできないのには「3回離婚している。慰謝料と養育費で15万円支払いがある」という事情も少なからず影響しているだろう。
滋賀県にマイホームを構える世帯年収1200万円の40代男性は「1000万円の住宅を20年ローンで購入した。残債は300万円。共働きで子ども3人を育てたが、今は皆社会人。通勤用の車の他、中古のベンツを所有している」と語り、比較的余裕のある生活を送っているようだ。男性は「いよいよ老後の準備をしなくては」と資産形成への意欲を高めている。
世帯年収1000~1200万円の人々の食生活「たまの外食はサイゼリヤや回転寿司」
続いては、世帯年収1000~1200万円の人々の食生活のリアルを見ていこう。同世帯年収のキャリコネニュース読者には「食べたいものを食べられる」と語る人々が多く見られる。
「ごはんは食べたいものを選べる。『生活に余裕がある』とは言い切れませんが、エアコンもあるし、車も持てる」(神奈川県/40代男性/不動産・建設系)
「土日のお昼ごはんはほとんど外食。夜も、月1~2回は外食をしている。値段はあまり気にせず、食べたいものを食べている」(茨城県/30代女性/技術職)
同世帯年収では外食を利用する家庭が目立つが、行き先はリーズナブルな価格帯のチェーン店が中心のようだ。千葉県の専門コンサルの30代女性は「子どもの習い事や外食、洋服など、我慢はしなくてすむようになったが、贅沢はできない。外食はファミレスレベル」という声を寄せている。
神奈川県のIT・通信系の企業で働く30代男性は「食事は自炊が基本」と前置きしたうえで、「たまの外食はサイゼリヤや年1~2回の回転寿司」と明かしている。
また、月々の食費は、家族構成や生活スタイルによって大きな差があるようだ。神奈川県の運輸職の30代男性は「仕事柄、家にいることが少なく、帰宅時間もバラバラなので外食することが多い。朝昼晩外食の日もある。夜にはビールやつまみも買うので、1日の食費は5000円程度」と語り、月15万円ほど食費に使っている計算だ。
一方で「4歳の娘には不自由な思いはさせたくないため、娘にばかりお金をかけています」と語るのは大阪府の40代女性。「世帯年収は1000万円ほどですが、家族3人で外食費を含めた食費は月4万円」と意識的に食費を節約していることを打ち明けた。
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