先日5ちゃんねるに「10年来の親友に金貸してって言われたときギリギリ許せる金額」という興味深いタイトルのスレッドが立っていた。スレ主は「10万円」と自分が出せる金額の上限を書き込んでいる。
まあこれ、その人の社会的地位とか懐事情にもよるよね。20代ぐらいだったら10万出せれば御の字だし、40代ぐらいでも妻帯者だと家のこともあるので、やはり多くは捻出できないはず。それこそ、相当羽振りがいいか、これまでにかなり恩義があるかという場合じゃないと、数十万、数百万貸すことはできないだろう。
ちなみに僕の場合、30年来の親友に、今年の頭に5000円を肩代わりさせたということがあった。地元の友達の親父さんが亡くなって、親友が葬儀に参列するときに、ついでというわけではないけども僕の名義でおくやみ代を出しておいてもらったのだ。
コロナもあって地元の葬儀には出られないため、これはまあ仕方ない措置で、その後すぐに指定の口座に振り込んで返済したんだけども。
「理由によるけど50万やな。それ以上はワイが持ってない」
ところで、50万~100万円を貸してもいい、という書き込みも、そこそこ目に付いた。
「使う目的による。会社を興すとかなら100万ぐらいは貸す」
「10年来の親友なら50万、縁切る覚悟で100万」
「あいつを想定したら50万かなぁ」
「100万が限界や」
「理由によるけど50万やな。それ以上はワイが持ってない」
他にも30万ぐらいの貸し借りを互いにやってきたという意見もあったし、500万までは出せるという豪快な声もあった。
ただこれはあくまでも長い付き合いのある者同士のこと。知人同士、歴の浅い友達同士だとこうはいかないよね。
個人的には、歴の浅い関係の人間って、大体借りるときはしおらしくしていて、それきりってことがマジで多いと思う。貸した側がアクションを起こさないと、2年でも3年でもしれっとしてるし、SNSとかでめっちゃ金使った報告なんかしているものだ。それで貸した人がそれを見ちゃって、大ごとになるみたいなこと。結構あるんだよね。
それに比べて親友同士なら、話が変わってくる。実は、このスレッド自体はそこまで伸びてはない。その伸びなかった理由は、やっぱり親友同士の金の貸し借りには、あんまり野暮を言いたくないって共通認識みたいなのがあるんじゃないかと思う。議論が紛糾する余地がない、というかね。
僕自身も、親友が困っていたり、当座の持ち合わせがないときには、小言を言いつつ貸したい気持ちにはなる。貸す側が「おいクソ野郎、ちゃんと返せよ!」と笑って渡す、返す側もきちんと返済しつつ「耳揃えて返してやったぞ、感謝しろ」と軽口をたたく。男同士の場合だと、こんなビジョンが浮かんでくる。
まあ、親友だと実家も割れてることがほとんどなので、まず踏み倒されようがないから、安心してるだけなのかもしれないけど(笑)