「同僚はBMW、プリウス、私はスズキの軽自動車」年収900万円でも極限まで節約している女性 | キャリコネニュース
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「同僚はBMW、プリウス、私はスズキの軽自動車」年収900万円でも極限まで節約している女性

画像はイメージ

一般的には高収入とされる年収でも、積極的に節約に勤しむ人もいる。大阪府の40代後半女性は年収900万円と高収入ながら「とにかく捨てられない」と語る、根っからの貧乏性だ。女性は以前、キャリコネニュースに、

「スマホなど最安値のものを買う」「軽自動車に乗っている」「制服、セーターなど穴が空いても繕って使う」

などという節約術を披露してくれたが、現在も続けているのだろうか。編集部は女性に取材を申し込んだところ、貧乏性は健在のようで、ほかにも驚きの節約術を教えてくれた。(文:福岡ちはや)

「同僚たちはプリウス、アルファード、ヴェルファイア、ノア、レガシィ、BMW、ベンツ」

女性は私立中学校・高等学校の教員で、年収は900万円。大学生の子どもと2人家族だそうだ。高収入ではあるが、物価高に加え、子どもが大学生では学費が嵩むだろうから、節約志向になるのも頷ける。

職場の学校まで車通勤しており、ここにも節約ぶりが表れている。

「私はスズキの軽自動車・ラパンで通勤しています。おそらく軽自動車に乗っているのは私だけで、同僚たちはプリウス、アルファード、ヴェルファイア、ノア、レガシィ、BMW、ベンツに乗っています」

高級外車も並ぶ駐車場で、1台だけ軽自動車が停めてあれば、きっと目立つだろう。しかし、軽自動車と普通車では維持費に雲泥の差があるため、女性が軽自動車に乗っていることが家計に大きく貢献しているのは間違いない。また、軽自動車を購入したのは「定価で物を買わないこと、ローンを組まないことを徹底しています」という理由もあるようだ。

ほかにも、

「スマホはUQモバイルで、料金は一人あたり月々1600円程度です。衣類は穴が空いても繕って着ます。そのためにダーニング教室に通い、繕う技術を習得しました」

と日々の暮らしの中でも出来る限りの節約に努めている様子。ちなみに、ダーニングとは衣類などに空いた穴や擦り切れた部分を塞ぐ手芸方法。ダーニング教室にかかった費用は2000円ほどだったそうだが、十分に元を取れただろう。

当然のように家計簿もつけている。しかし「手書きの家計簿をつけ続けないと安心できない」というのが女性のこだわりだ。

「手書きにこだわる理由は、お金を使っているという実感を持つためです。普段はクレジットカードを利用しているので、なおさらお金を使っている実感が湧かないですから」

「お金をかけずYouTubeでヨガや筋トレ。健康でいることが一番の節約」

女性はほかにも、自身が実践している節約テクニックをいろいろと教えてくれた。

「健康でいることが一番の節約だと思っているので、お金をかけずYouTubeでヨガや筋トレをしたり、散歩、自転車で健康を維持しています。健康に欠かせない食事は基本的に自炊で、たまに外食することもありますが、株主優待でもらえる食事券を使います」

確かに医療費は他の出費より高くつくことが多く、女性の目の付けどころは鋭いと言えよう。多くの人が利用しているふるさと納税も、もちろん活用しているという。

「ふるさと納税の返礼品のフルーツを誕生日プレゼントとして贈ったり、トイレットペーパーなどの日用品をゲットしたり」

節約と聞くと、食事や趣味の楽しみを犠牲にしなければならないイメージがあるが、女性は株主優待やふるさと納税をフル活用し、上手に出費を抑えているようだ。

ところで、大学生の子どもは女性の貧乏性についてどう思っているのだろうか。

「口出ししてくることは特にありません。諦めているのか、これが普通だと思っているのか。ただ、うちの家は物が少ないということはわかっているようです」

と語った。また意外にも、女性は「実家は裕福でした」と明かす。

「ただ、実家に頼りたくない、自分の人生に口出しをされたくないという思いが強く、自由に生きるにはまずはお金だ!と学生時代はアルバイトに励みました。今は無駄が何より嫌いで、合理的であることに快感を覚えることが、節約生活をしている一番の要因だと思います」

取材を通じて、女性は貧乏性というよりも合理主義なのだということがわかった。それを証明するのは、女性が明かしたペーパー類のコスト管理方法だ。

「ペーパー類を多用していることに気づいてから、1枚あたりの値段を割り出し、見えるところに貼ってコストを意識しています。ティッシュペーパー0.36円、キッチンペーパー1.1円、ウェットティッシュ○円といった具合です。値段を書いたマスキングテープは、テッシュの箱の側面などに貼っています。そして使う際には、0.36円のテッシュと1円のキッチンペーパーを比べて、目の前の汚れを取るにはどちらが適切かと考えます。こんなふうに、より合理的に行動できたという達成感を味わうことが楽しいです」

ペーパー類に限らず、「アルカリ電解水などの洗剤系も、製造国にはこだわりつつ、1mlあたりの値段を比較して安いものを購入しています」とのこと。ただの貧乏性なら、ここまで徹底した管理はできないだろう。

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