リクルート住まいカンパニーは2月15日、山手線沿線の「中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2021年版」の結果を発表した。調査は昨年9~11月に実施し、同社運営の「SUUMO」に掲載されている山手線沿線の駅から徒歩15分圏内の中古マンション価格から中央値を算出した。
シングル向けで1位となったのは、「日暮里駅」(価格相場:2870万円、台東区・荒川区)だった。日暮里駅にはJRの京浜東北線と常磐線(快速)、京成本線、日暮里・舎人ライナーも通っている。また、駅周辺の「谷中銀座商店街」には、和洋の菓子店から飲食店、食料品店に雑貨店など約60店舗がひしめいている。
ファミリー向け1位は、「西日暮里」
2位の「田端駅」(同2999万円、北区)は、南口と北口で様相が異なる。南口は駅舎も小さく、周囲には商店も見当たらない。一方、北口の駅舎は駅ビル「アトレヴィ田端」と一体になっており、3フロアにわたって食料品店や雑貨店、カフェ、レストラン、書籍や雑誌をそろえた「TSUTAYA」などが軒を連ねている。
また、田端駅にはJR京浜東北線も通っており、快速に乗ればJR山手線の西日暮里駅~鶯谷駅を飛ばして上野駅まで停まらずに到着。上野駅周辺で働く人や、上野駅から東京メトロ銀座線や日比谷線などに乗り換える場合、田端駅は住まいとして狙い目だろう。
3位以降、「鶯谷駅」(同3044.5万円、台東区)、「西日暮里駅」(同3099万円、荒川区)と続き、5位には「田町」(同3180万円、港区)がランクイン。
田町駅は、JR山手線の他にJR京浜東北線も乗り入れており、大井町駅へも1本で行くことができる。駅の西口・三田口側には慶應義塾大学や戸板女子短期大学、中学や高校などの学校と、大手企業のオフィスが多数ある。通勤・通学客向けの飲食店も豊富だ。
ファミリー向けの1位は、「西日暮里」(同4880万円、荒川区)だった。2位以降、「田端」(同4980万円、北区)、「鶯谷駅」(同4980万円、台東区)、「日暮里」(同5299万円、台東区・荒川区)、「御徒町」(同5680万円、台東区)と続く。