マツコ・デラックスさんが5月24日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)に生出演し、「東京/都心の定義」について持論を語った。
番組では、「東京に住むのはしんどい」というテーマで意見を集めたキャリコネニュースの記事を紹介。生まれも育ちも東京都多摩地区という男性が、東京の良さを力説し、「ガタガタ文句を言っているのは、よそ者が都会人ぶっているだけの話」などと猛反発した言葉を伝えると、マツコさんは「多摩地区の方から抗議を受けることを覚悟して言いますけれど」とした上で、
「この方、生まれも育ちも多摩地区で、東京ほど住みやすい街はないって……東京の定義ってなんだ?っていう」
と多摩地域以外で暮らしたことのない人から、東京代表として意見が飛び出したことに苦言を呈した。(文:okei)
「全国の方に”『東京”』って言った時とき、多摩が含まれるかどうかは……」と口ごもる
思いがけないツッコミにスタジオが爆笑する中、マツコさんは「いや、いいんですよ、東京都、都、都!まで入れたら多摩地区も東京です」と、特に「都!」を大声で発して強調してから、
「全国の方に『東京』って言った時とき、多摩が含まれるかどうかは……けっこう微妙なところだと思うんですよね。だからその方に『都心』とか『都会』とか『東京』を語る……、語る資格はありますけど」
と口ごもりながらコメント。さらに、「ご自身で都心でお暮らしになったことないんですよね」とやけに丁寧な口調で言葉を選び、「だからこれは”東京に住むのはしんどい”に対する反論というよりは ……。『多摩に住むのがしんどい』って言われたら、こう言っていいと思うんですけど」と言いにくそうに男性の意見を否定した。都心に住んだことがないのに「東京」を語る多摩の住人に、大きな違和感を覚えたのだろう。最後は、
「東京の都心と多摩は……。どちらがいい悪いじゃないですよ。ただ、都会っていう意味だけで言えば、多摩は都会ではないです」
と真顔できっぱり言い放った。
多摩地域といえば、東京都の西側に位置する30市町村(伊豆諸島・小笠原諸島を除く)を指し、東京23区は含まれない。都心に近いところで言えば、三鷹市や調布市、志村けんさんの訃報とともにで話題に有名なった東村山市などがあるが、もっとも都心から遠いのが奥多摩町で、相当の地域差がありそうだ。記事の男性がどこに住んでいるかは不明だが、それなりに利便性がよい地域なのだろう。住んでいる人にとって東京は東京。都心かそうでないかはあまり関係がないのかもしれない。
ただ、MCのフリーアナウンサー・垣花正さんが、「この記事はどうしても家賃の問題を扱っているので」と補足すると、マツコさんは「そう、いわゆる”都会の話”じゃない?これは。それは、ちょっとね」と、やはり多摩は都会ではないという意味を込めて応じていた。
「多摩の人には言われたくないとは言ってない」
これに意見を求められた株式トレーダーの若林史江さんが、記事に登場した人は「多摩地区に住んでいて『多摩地区は住みやすいよ』ってことですよね」と確認すると、マツコさんは「そうそう、ビルに囲まれて高い家賃を払う経験を、したことないのよ!この人」と同意。
この流れで若林さんは「多摩から言ってくんなって話だよね?」と言ってしまったが、マツコさんは「いやそこまで言ってないけど」と弁明。「多摩の人には言われたくないとは言ってない」と、マツコさんは繰り返し否定していた。