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「好きなことで、生きていく」っていうYouTubeのキャッチコピーが嫌いな理由

先般、5ちゃんねるに「好きな仕事が出来てる奴っているの?」というスレッドが表示されていた。スレ主は好きな仕事はできていないようだ。むしろ、「自分のやりたいことが見つからないけど、やりたくない仕事はたくさん見つかる毎日」

「好きなことすらわからん」と書き込んでいる。好きな仕事をしている自分の姿なんて、イメージできないみたいだ。僕に関しても、別に好きでライターをやっているわけではない。元々会社員の適性がないと痛感して、世間様に迷惑を掛けないように引きこもって文字を書いてそれを売ってるような人間。

ライターになって今まで一度も「ライターで良かった」とか思ったことはない。ボーナスもないし有給もないんだから当然か。

でも、一瞬だけサラリーマンをやっていた頃のことを思い返すと、やっぱりその時はその時で「サラリーマン最高! 仕事大好き!」と思ったこともやっぱりなかった。どのみち仕事しなきゃ飯は食えないわけだから、仕方なくやっている……という感じで、僕に限らずそういう人が世の中の圧倒的多数派じゃないだろうか。

僕の周囲にも「仕事が好き」って言いながら働いている人がいるにはいる。でもそういう人を観察していくと「仕事は好きだけど、人間関係がしんどい」とか「仕事は好きだが食い扶持が…」って人ばかり。「仕事が好き」でも、それがイコール幸せってわけでは、どうやらなさそうだ。

仕事にしても、「好き」のままでいられる?

さて、このスレッドでは、 「好きな仕事を出来ているかどうか」の議論もそこそこ白熱していた。気になった意見があったので、少しだけ引用させていただきたい。

「消去法で選んだ仕事してる」
「仕事になった瞬間好きじゃなくなるケース」
「好きなことをお仕事にするのは薄給になりがちなので。好きなことは趣味にしといてそのために頑張って働くってのもありとはおもうよ」
「好きな仕事じゃないけど好きなようにやってる」

そうそう。実際のところ、好きなことを仕事にしてみたら薄給だった、みたいな意見って目を覚ます効果があるよね。楽しいだけではやっていけないというか。

好きだったはずなのに、それを仕事にしたことで嫌いになるという可能性を指摘する意見もやっぱりあった。僕もそう思うなぁ。

好きなことはせいぜい趣味のレベルで留めておくのが一番ストレスが掛からない。それを商売にしようと思ったその瞬間に、もう本当に趣味レベルで好きに楽しんでいたカテゴリーを、マネタイズ目線入れてしまうようになるわけで、それは避けたい。

好きなことを仕事にみたいなのは、さも理想みたいに言われがちだけど、好きなことを仕事にしてしまったが故の弊害は絶対ある。それよりも「好きな仕事じゃないけど、好きなようにやってる」ってスタンスで仕事をしている方が何かいいなぁ。

劣悪な環境に陥ってるのに「好きなことを仕事にしているから!」つって必死に戦ってる人よりも、そっちのほうが人間的で余裕もありそうだし。あくまで個人的な感想だけどね。

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