同校は、ゲーム機やスマホの普及で、文字が正確に書けない、乱雑な文字しか書けない子どもが増えていると指摘。正しい持ち方に矯正すると、
「見やすい文字を書くことで理解や記憶が強くなり、思考力が強化され、学習を習慣化することで集中力もスピードも精度もアップします。でも、持ち方が駄目だと、全てのブレーキになります」
という。
その上で、「正しい筆記具の持ち方」を理論的に説明し、矯正具を使って指の配置を指導する。正しくない持ち方の生徒には1日7回以上「正しい持ち方」にするよう言い続け、生徒が書いた文字は全て点検し、不正解になる可能性が高い場合は修正指導を行う。
「持ち方が変わると、生徒さんは真剣に丁寧かつ素早く正解を書くようになります。保護者の方から『自主的に学習するようになりました』『一度上がった成績は落ちにくいのでは』との感想をいただいています」
文科省の調査によると、現在正しい筆記具の持ち方が出来る人は現在1割にも満たない。しかし、その具体的な指導法や対策は普及していない。一方で、東大生の8割が正しい持ち方が出来ることから、同校は、
「採点で不正解にされない文字をスピーディーに長時間書くことができることは、大学入学共通テストから導入される記述式問題の対策だけでなく、大学入試二次試験、高校入試や中学入試でも有効です」
としている。